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「失礼しました。」
憂太くんに呪いのことを告げた後、憂太くんは自室へと戻り、私と先生だけが取り残された。
呪いのことを話すのは先生以来だったから、いつのまにか肩に力が入っていたものが抜けていった。
「…よくがんばったね、A」
ぽんぽん、と頭に優しく手を乗っけてくれる先生。
『…先生って嘘つきですよね、結構』
「ん?」
『…憂太くんのことです。
でも、先生の嘘は優しい嘘ですね』
私が微笑みながらそう告げれば、五条先生の匂いがふわり、と私の鼻にかすめる。
『ちょっ、先生…!?なんで抱きしめっ…!』
「…あ、そういえば、パンダから聞いたんだけど、
……憂太とできてるってほんと?」
『…は?』
急に抱きしめられて焦ったと思いきや、衝撃の一言で頭が真っ白になる。
しかし、鮮明によみがえる記憶。
そういえば、なんかパンダくんに勘違いされてたような…!!
『い、いや、あれはちがいます…!』
「ほんとに〜?違うの?証拠は?」
え、なに私浮気でもしたみたいな雰囲気になってるんだ?
『証拠とかはわかんないですけど!ほんとに誤解なんです!パンダくんが勝手に勘違いしたんです!』
「ふーん、?…ま、それならいいや。…でも最近やっぱり妙に棘とか憂太と距離近くない?
…妬けちゃうなぁ、」
一 難 去 っ て ま た 一 難
『いや、普通ですよ?』
「…、」
な ん か 言 え よ
一番無言が怖い!怖いです!!
無言だった先生の手がするり、と頬を触る。なんだか、少しくすぐったくてピクリ、としてしまう。
『っ、せんせ…?』
「…A…」
先生との距離が、20センチ、15センチ、7センチ、3センチ…、
反射的にぎゅっと目をつぶれば、リップ音と一緒にほっぺに柔らかい感触。
『なっ…!』
流石の私も心臓バクバク。顔真っ赤。こんなイケメンにほっぺちゅーされてたまるか。
このイケメンめ…、ちゅーされるかとおもった……!
「照れちゃってかーわい。」
ドクリ、と心臓が音をたてる。先生ってこんなだったっけ…!?
なんだかんだのおふざけじゃないから、なんだか調子が狂う。
「もっとすごいことする?
Aが望むならしてあげてもいいけど…?」
『…あ…、』
「ん〜?」
『…先生、』
…後ろに真希、います。
…めっちゃお怒りの。
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ほしの。(プロフ) - シズ様 ありがとうございます!そう言っていただけてとてもとても嬉しいです…!ただいまテスト期間で死にそうでしたが、元気出ました!感謝です。。今後ともどうぞ、よろしくお願いします! (2022年10月20日 19時) (レス) id: 124138e0c0 (このIDを非表示/違反報告)
シズ(プロフ) - テスト頑張ってくださ〜い!主さんの作品めちゃくちゃ好きやから更新めちゃくちゃ待ち遠しいんよ! (2022年10月10日 8時) (レス) @page46 id: ce3f4b3801 (このIDを非表示/違反報告)
ほしの。(プロフ) - MEGUMI様 私もそのシーン拝見しました!めちゃめちゃかっこいいですよね!まじでわかります♡更新頑張ります! (2022年8月21日 11時) (レス) @page45 id: f3340582e1 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 有難うございます!!初めて呪術廻戦見た時にさとるんの虚式「茈」を打つ瞬間めっちゃカッコ良くって惚れちゃいました♡更新頑張ってくださ〜い!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
ほしの。(プロフ) - MEGUMI様 初めまして!初めから読んでくださり有難うございます!落ちはできれば全員書ければな、と思っているので五条先生も書く予定です!五条先生推し!という方が沢山いらっしゃるので五条先生多めで書くかもです!これからも作品をよろしくお願いします! (2022年8月20日 11時) (レス) id: f3340582e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしの。 | 作成日時:2022年4月17日 12時