特級呪術師が解呪するまで。【呪術廻戦0】

告白 ページ25

それからしばらくして、憂太くんに海外の出張命令が来た。



本人は驚いていたが、彼をさらに強くする良い機会だろう。…そういえば、私も海外出張行ったなぁ…、最初はテンパりすぎてYESとNOとHELLOしか言えなかったっけ。




…今思えば、だいぶ変人だったよなぁ、はずかしい。







一人で思い出してはぶわっと顔を赤く染める変人すぎる行動をしていれば、それを目撃している人が一人。








「オ、オマエ…まさか、」




『へぁ！？ぱ、パンダくん？！』




この変人行動を見られただけでも恥ずかしいというのに、それが身内なパンダ君ならなおさら恥ずかしい…！！


私の顔はヒートアップするほど熱くなっていた。





「そっそうか…オマエ、ついに憂太と…」







……ん？憂太くん…？？



ちょっとまて。これはなんだ、あれだ、勘違いしてるってやつじゃないか。







『や、パンダくん、これはちが……』






「すぐにアイツらに報告してこなくちゃな…！！」





なぜすぐ報告…！？！しかもアイツらって誰！！




『まってパンダくん！ご！か！い！！』




しかしパンダくんは私の言葉が聞こえなかったのか、そのまま教室に向かっていった。








……はぁ、もうなるようになれ！








それからしばらくたった頃、五条先生に呼び出された。



「…A、ちょっといい？」


やけにいつもより真剣な表情と声。先生のこういう時は、だいたい緊急事態か…





＿＿＿＿＿それか、私の呪いのことか。







うーん、雰囲気と場面的に後者かな。




『…どうしたんですか？』





「…憂太が海外出張に行くでしょ？
それまでに憂太にはAの呪いについて話してほしい。」





『…ちなみに聞きますけどなんでですか？』




「…本人が気になってる…っていうのもあるんだけど、憂太はこれからどんどん強くなって、僕と対等の力を手に入れるかもしれない。

…最強がたくさんいればいるほど、Aを守りやすくなる。


解呪しないなら、俺の条件をのむこと。いい？」






『…はいはい、降参ですよ。
わかりました。憂太くんには話します。』







「うん、えらいえらい。今日の放課後憂太を呼んで三人で話し合おう。」

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