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「あ、んーと、お兄ちゃんたちさ、ちょーっと困ってるんだよね。
お姉ちゃん借りてもい〜かな?」
『っ、だから…!』
行かない、と言おうとしたとき、青い髪の毛の人は私の肩を抱き寄せた。
…抱き寄せた…??
DAKIYOSETA?
「…これから俺とデートするんですよ。
…他の人あたってください。」
「え、いやいやまじかよ〜。お姉ちゃん、友達なんじゃないの〜?」
「…彼女ですけど」
「君に聞いてるんじゃないよ〜。お姉さんに聞いてるんだけど?」
青い髪の毛の人は私のことを見つめる。
『…、は、はい。
…彼氏、です。これからダブルデートの予定なんです。…だから他をあたってください』
そういって肩を預けている青い髪の人に少し体重をかける
「ちっ、もう少し早く来ればよかった〜」
「くそう、チャンスだと思ったのに!」
そう小言を言いながら去って行った様子を見て、青い髪の人はそっと私の肩から手を離す。
「…あの、すみません。彼女とかいってしまって…。」
『い、いえ全然…!むしろ、本当に困っていたので助かりました…。
あの、お礼したいんですけど…!』
「いや、大丈夫ですよ、
当然のことしたまでなんで」
『いや、でも……、』
「……あ、じゃぁコンビニついてきてもらえますか?」
『コンビニ……?』
______
店員「ありがとうございました〜」
本当にただ商品を選んで購入して、終わった……
え、?私ついてきた意味あった??これがお礼??
「あの、ありがとうございました」
『これ、お礼になってないですよね…?』
「…実は俺、今日初めてスマホ決済して」
『…ん?』
「いつも現金だったんですけど、スマホ決済今日初めてやってみるんですよ」
ちょうどひとりじゃ不安だったので…、と言う青い髪の人。
……この人、嘘下手だなぁ。
思わずくすり、と笑ってしまう
「?」
『あの、差し支えなければ、お名前聞いてもいいですか?』
「…伏黒、恵です」
『伏黒恵くん。
じゃぁ伏黒さん、助けてくれて本当にありがとうございました!
なんか、伏黒さんとはまた会えそうな気がします!』
「…奇遇ですね、俺もです」
『ふふっ、それじゃぁ!』
その場を去る私に、
「…俺も名前聞けばよかった」
伏黒さんの言葉は届かなかった。
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ほしの。(プロフ) - シズ様 ありがとうございます!そう言っていただけてとてもとても嬉しいです…!ただいまテスト期間で死にそうでしたが、元気出ました!感謝です。。今後ともどうぞ、よろしくお願いします! (2022年10月20日 19時) (レス) id: 124138e0c0 (このIDを非表示/違反報告)
シズ(プロフ) - テスト頑張ってくださ〜い!主さんの作品めちゃくちゃ好きやから更新めちゃくちゃ待ち遠しいんよ! (2022年10月10日 8時) (レス) @page46 id: ce3f4b3801 (このIDを非表示/違反報告)
ほしの。(プロフ) - MEGUMI様 私もそのシーン拝見しました!めちゃめちゃかっこいいですよね!まじでわかります♡更新頑張ります! (2022年8月21日 11時) (レス) @page45 id: f3340582e1 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 有難うございます!!初めて呪術廻戦見た時にさとるんの虚式「茈」を打つ瞬間めっちゃカッコ良くって惚れちゃいました♡更新頑張ってくださ〜い!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
ほしの。(プロフ) - MEGUMI様 初めまして!初めから読んでくださり有難うございます!落ちはできれば全員書ければな、と思っているので五条先生も書く予定です!五条先生推し!という方が沢山いらっしゃるので五条先生多めで書くかもです!これからも作品をよろしくお願いします! (2022年8月20日 11時) (レス) id: f3340582e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほしの。 | 作成日時:2022年4月17日 12時