特級呪術師が解呪するまで。【呪術廻戦0】

▽ ページ3

「パンダ」




あ、そこは呪骸とか言わないんだ…。多分、一般の世界で暮らしてたこの子にとって一番説明ほしい人物だと思うけど……。




「パンダだ、よろしく頼む」




あ、それでおわりね、はい。




「そして彼女は西園寺A！日本でいる一番階級の高い特級だよ。分からないことがあったら彼女に聞くといい。

…あっ、でも惚れちゃダメだよ〜、僕の彼zy…」





『よろしくね、乙骨くん！』




「あっ、は、はい…っ」




パンダくん、棘くん、笑い堪え切れてないよ




「相変わらず照屋さんで可愛いね、A。
さぁ、これで一年も5人になったね。…午後の呪術実習は2チームに分けてやるよ。

…棘・パンダチーム…、それから真希・憂太・Aチーム」




「げっ」



『真希、そういうのは心の中で呟くものだよ』





「よ…よろしくお願いします…。」



『頑張ろうねぇ』




そういって乙骨くんの手を握りながら言えばキャパオーバーみたいな顔の乙骨くんにクスクスと笑ってしまう。



「はーい、Aはそうやってすぐ他の男トリコにしないの〜」





「…しゃけ」






「…はぁ、乙骨オマエ、いじめられてたろ」



乙骨くんが自己紹介した後からずっとしわ寄せてて不機嫌だった真希が発した言葉。

その言葉が本当なのか、乙骨くんはなにも反論しない。





「図星か。わかるわぁ、私でもいじめる。

呪いのせいか？“善人です”ってセルフプロデュースが顔に出てるぞ、気持ち悪ィ。なんで守られてるくせに被害者ヅラしてんだよ。ずっと受け身で生きてきたんだろ。

何の目的もなくやってるほど、呪術高専は甘くねぇぞ。」





「真希、それくらいにしろ！」



「おかか！」



「わーったよ、うるせぇな」




『真希の言い方少しキツかったかもだけど、呪術を学んでここに通うのであれば、命をかけなきゃいけない。里香ちゃんだって、うまく使いこなせなければ乙骨くん自身が死んでしまう。

…それを忘れないでね』








「…はい、」

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