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乙骨Side




思わずAさんの言葉に何も言い返せない。僕は里香ちゃんを全面に出してしまったら、僕だけじゃなくて五条先生まで殺されちゃう…!




あまりの無力さに少々気が落ちてしまう。それは棘くんも一緒みたいで下にうつむいているのが横目で見えた。



『…乙骨くん、知ってた?乙骨くん特級なの』




トッキュウ?特級って五条先生とAさんとおんなじ階級ってこと!?


『だから、自分自身次第でもっと強くなれる。棘くんだって乙骨くんだって私のこともいずれ超えれる可能性だって無限にある。

だから今は守れなくても……、


_____数年後は、私のこと守ってよ』



ドクン、



なんか自分で言うの恥ずかしいな、といいながらAさんはぽりぽり、と自身の白くて細い指で頬をかく。





ドキドキとAさんに聞こえてしまいそうなくらい心臓が五月蠅い。Aさんに聞こえてたりしてないよね?


それにしても僕、特級なんだ…。




そう思いながら先ほどAさんが言っていた言葉を思い出す。



『私のこともいずれ超えれる可能性だって無限にある。』






はやく、Aさんのところまで追いつきたい。守れるぐらい強くなって__。








『じゃ、行ってくるね!』



「あ、き、気を付けてくださいね!」



「しゃけ」







僕たちがそう言えば目をぱちくりした後、綺麗にニコリとほほ笑む。



『…うん!“消しカス”きちんと掃除してくる!』







?



僕も棘くんも頭の上にハテナを浮かべる。


消しカス?消しカスって言った?
僕アレ、めちゃめちゃ強そうに見えたんだけど…。







どうやら僕がAさんに追いつけるのはもっと先の話みたいだ…。







「…こんぶ、すじこ」



Aさんが向かっていったあと、すぐにのど飴を口に入れて立った。
僕に手を差し伸べてくれて、ありがたく僕はその手を握った。




「ツナマヨ」






スッと指をさした場所は先ほどの呪霊とAさんが戦っている最中だった。
呪霊の攻撃は当たるどころか触れてすらいなくて、Aさんの素早すぎる動きに僕はただ茫然とした。


数秒、Aさんを見つめていただけであっという間に呪霊を祓った。





呪術高専に来て少し経ったけど、僕Aさんのこと何も知らないな…。



そんなことを思いながら、Aさんの背中を見つめ息を吐いた。

▽→←次の任務へ



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ほしの。(プロフ) - シズ様 ありがとうございます!そう言っていただけてとてもとても嬉しいです…!ただいまテスト期間で死にそうでしたが、元気出ました!感謝です。。今後ともどうぞ、よろしくお願いします! (2022年10月20日 19時) (レス) id: 124138e0c0 (このIDを非表示/違反報告)
シズ(プロフ) - テスト頑張ってくださ〜い!主さんの作品めちゃくちゃ好きやから更新めちゃくちゃ待ち遠しいんよ! (2022年10月10日 8時) (レス) @page46 id: ce3f4b3801 (このIDを非表示/違反報告)
ほしの。(プロフ) - MEGUMI様 私もそのシーン拝見しました!めちゃめちゃかっこいいですよね!まじでわかります♡更新頑張ります! (2022年8月21日 11時) (レス) @page45 id: f3340582e1 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 有難うございます!!初めて呪術廻戦見た時にさとるんの虚式「茈」を打つ瞬間めっちゃカッコ良くって惚れちゃいました♡更新頑張ってくださ〜い!! (2022年8月20日 16時) (レス) id: 835a7597df (このIDを非表示/違反報告)
ほしの。(プロフ) - MEGUMI様 初めまして!初めから読んでくださり有難うございます!落ちはできれば全員書ければな、と思っているので五条先生も書く予定です!五条先生推し!という方が沢山いらっしゃるので五条先生多めで書くかもです!これからも作品をよろしくお願いします! (2022年8月20日 11時) (レス) id: f3340582e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほしの。 | 作成日時:2022年4月17日 12時

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