余韻4 ページ50
テロ…?
そんなわけない。
だってあの時…
「そうそう、駅に爆弾が仕掛けられたって。」
爆発?あれが?
「威力がすごくて骨も残らなかったんだよね。」
ただの爆発であんな人が目の前から消えるみたいに死ぬわけない。
「爆風でみんなバラバラになったらしいよ。」
違う。あれはもっと圧力みたいなのが…
「あの周辺にいた人は誰1人生き残らなかったんだっけ。」
凄まじい勢いで回転していた脳は、熱を持ち巡らせた考えを停止させる。Aは末梢から熱を奪われていくようだった。
じゃあ、私は何なの…?
Aは片手で目元を押さえた。ズキズキ遠くから響くような頭痛で目の奥が熱くなる。
「大丈夫だよ。A。他にも親が巻き込まれて、とかストレスで話せなくなっちゃったりとかさ。Aだけじゃないから。大丈夫だよ。」
「そうだよ、学校だってまた通って。私たちがいるから。」
彼女達は優しい声で、Aを説得するように話す。恐る恐るAの手を握るが、その手は恐ろしいほどに冷たく青白い。
しかし,その声はもはやAには届かず、Aは殴られたかのような頭痛の中意識を失った。
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ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - コメント失礼します!最初で一気に惹かれました!続きを楽しみにしています!無理せず更新頑張ってくださいね! (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです!これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうき | 作成日時:2021年8月3日 22時