検索窓
今日:125 hit、昨日:141 hit、合計:26,885 hit

脅威2 ページ44

「まさか硝子の反転術式も使えないとはね。」

「そのまさかだよ。」



Aが目を覚ましてからも家入はAの骨折した足を治療できずにいた。Aは自身の術式のコントロールが難しく、家入の呪力さえも拒絶している状態だった。

むしろ、Aは骨折を原因に、熱が出てしまい寝込み始めていた。


「ああしてみると本当にただの女子高生だな。彼女が高専に来て1ヶ月か?五条のお気に入りの中では成長が遅いようだが。」

「やめてよね、僕はAを悠仁とか憂太みたいに戦闘狂に仕上げるつもりはないんだから。」

「じゃあなんだ。ただの上への反骨精神?」



「んーーーーーー、なんだろうね。」



ソファに腰掛ける五条は、その長い足を組み替え天井を仰いだ。



「なんか僕もこんな気持ち初めてでさ。でも、Aの折れた足とかあの寝込んでる姿見たらまじちょームカつく。悪いもの全部僕が祓って幸せにしてあげたい。」

「…は?」

「は?」



五条の言葉に目を丸くした家入が、五条を凝視した。家入の反応に訳がわからず五条も家入を見た。

そして、自分の言葉を反芻したのか、家入の意図を汲み取ったのか、五条の肌は徐々に赤みを帯びていく。

「まじで言ってるわけ。」

「いや,何が。」



家入が五条に詰め寄る。
五条はきまり悪そうに襟で顔を隠した。


「照れてんじゃねー。お前のそんなところ誰も見たくないんだよ。」

「照れてねーよ」


あらゆることを察した家入はため息を吐きながら、再びソファに深く腰掛けた。その手は頭を抱えている。





「ほんと呪術師って…。ろくに恋愛経験なんてしてきてないのは仕方ないけど、ここまで拗らせるとはな…。」

脅威3→←脅威



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
65人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します!最初で一気に惹かれました!続きを楽しみにしています!無理せず更新頑張ってくださいね! (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです!これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうき | 作成日時:2021年8月3日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。