脅威 ページ43
「はいA。」
五条がAに向け差し出したのは紙とペン。
今からAが受けるのは、いわゆる事情聴取だ。
Aは紙を受け取ると、空き店舗を出てからの違和感や、車内での出来事から洞窟のような場所で軟禁されたことを詳しく綴った。
あの男に出会ったことを除いて。
「A？」
筆を止めたAを不審がって、五条が声をかけた。
私が望んでること…。
あの日、お母さんが死んだ日、何があったのか知りたい。
あの男の人なら私が欲しい情報全部くれるのかな。
でも、仲間になるって何だろう。もし、五条さんの敵になるってことだったら…。
Aは、目線を紙から五条にうつした。
「書けないことがあるんだね。」
五条の問いかけに、Aは迷いながらもこくんと頷いた。
「僕に知られちゃまずいこと？」
Aは目線を戻し、紙に「わからない」と書いた。
あの時のことについて記憶を辿る。
男は五条のことを「悟」と呼んでいた。親しい仲なのか。
続いて紙に記す。
「私はどうやって助かりましたか。」
「…君たちがここに戻ってくるまでの道で、君たちは車内にいながら意識がなかった。残穢が素人目でも分かるくらいに残っていたし、Aの足が折れてたから。何かあったなら全部教えて欲しい。」
穏やかに話しながらも、五条は震えるほどきつく拳を握っていた。
心配かけてごめんなさい…。
Aは再びペンを握り筆を走らす。
「あの時、私は足を折られた痛みで気を失いました。
そこからの意識はありません。気付いたらここで横になっていました。」と。
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ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (
レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - コメント失礼します！最初で一気に惹かれました！続きを楽しみにしています！無理せず更新頑張ってくださいね！ (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです！これからも体調に気をつけて更新頑張ってください！！！ (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうき | 作成日時：2021年8月3日 22時
