礼節3 ページ41
だれ…
Aの前に現れたのは袈裟姿の男だった。
一体どこから…。
「君が悟の新しいお気に入りだね？
本当、優秀な呪術師がどんどん現れて、嬉しいことこの上ないよ。」
そういうと男は手をあげた。
怒りで息を荒くしていた呪霊が霧のように変わり，その男の手のひらへ吸い込まれ球体へと形を変えていく。
「Aちゃん。私は君が求めている全てを与えることができる。」
なんの話をしているの…。
「たとえばあの日の真相…とかね。」
！！
男は手のひらで作られた丸い塊をごくりと飲み込む。
不敵な笑みを見せ、Aの方へと歩みを進める。
逃げ出そうとするが、あまりの激痛に体は微塵も動かない。
「傷つける気はないよ。
ここから出してあげよう。」
うぅっ…！
優しく声をかけられ、体を抱き起こされた。大きな体に引き寄せられ、持ち上げられたはいいが、へし折られ皮一枚で繋がった足に重力がかかり落ち着いていた痛みが蘇る。
「本当に話せないんだね。慎ましい子は好きだよ。」
にこやかな表情で男はそう言うが、Aは男を信用できないでいた。とはいえ、抵抗して自分で逃げることはできない。
「ただ助けに来たわけじゃないんだ。君にこちら側へ来て欲しい。今すぐ答えを出さなくていいよ。」
いったい何の話を…。
抱き抱えられ、ゆらゆら揺れる中、極度の緊張から解放されたからか、それとも足からの失血か、Aは意識が朦朧とし始めた。
「君が来てくれた暁には、全てを教えよう。きっと君は後悔しない。」
その男の言葉を最後に、Aは意識を失った。
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ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (
レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - コメント失礼します！最初で一気に惹かれました！続きを楽しみにしています！無理せず更新頑張ってくださいね！ (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです！これからも体調に気をつけて更新頑張ってください！！！ (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうき | 作成日時：2021年8月3日 22時
