轟き ページ35
「AAさんですね。」
で、でかい…。
今日は、五条さんと任務の日だったはずが、五条さんに突然1週間の出張が決まってしまい、代わりの人をよこすと聞かされていた。
任務先で新田に降ろされたAは、車から降りてすぐ、太陽をも遮断する大きな影に見下ろされていた。
欧米人のような風貌、派手なスーツ姿、薄い唇からは想像よりも低い冷たい口調の言葉が発せられる。
「こんな子供を相手に上は何を喚いてるんでしょうか…。」
こわ…。
不機嫌そうな目つきでまるで睨むかのようにAを見下げる。
「ちょっちょーっと、七海さん!Aさん!仲良くするっすよー!Aさん大丈夫っす!ちょっと七海さんは強面なだけなんす!」
2人の空気感を感じた新田がすかさずフォローにはいる。
一方、七海は大きくため息をついた。
「危険を感じたらすぐに私のそばへ。
怖かった時はここを掴みなさい。」
そう言うと、七海は自分の青いシャツの裾を指さした。話し方は怖いが、先日まで非術者だったAへの彼なりの配慮なのだろう。
しかし、初対面で友好的とは決して言えないその雰囲気に、何があっても七海の服の袖を掴むことはAにはできなさそうだった。
七海は思い出していた。
「僕の可愛い可愛い教え子ちゃんだよー。
悠仁みたいに元から強いわけじゃないから、傷ひとつでもつけたら分かってんな。」と脅迫じみた先輩命令を。
「割りに合わない…。」
「なんか言ったっすか?」
「いいえ,何も」
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - コメント失礼します!最初で一気に惹かれました!続きを楽しみにしています!無理せず更新頑張ってくださいね! (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです!これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうき | 作成日時:2021年8月3日 22時