順応4 ページ13
「えー、仙台からきましたっ!虎杖悠仁ですっ!!」
「釘崎野薔薇。呪術高専のインフルエンサーよ。」
「伏黒恵…。」
「なんだよ、もーっ!みんなかったいなぁー!
野薔薇はいつも通りだけどー。」
五条さんが突然出ていってしまったと思うと、3人の男女を連れて再び戻ってきた。
まさか知らない人が来るとは思わず、五条さんが持ってきてくれたスイーツを頬張る姿を見られたのが少し恥ずかしい。
丁寧に自己紹介をしてくれたようだが、こちらから自己紹介ができずもどかしく思う私の代わりに、五条さんが私を紹介してくれた。
「この子はAA。 君たちと同じ一年生に編入させようと思ってる。ただちょっと諸事情で口がしばらく聞けないみたいだけど、そのうち戻ると思うから優しくしてあげてね。」
編入??
突然の話に私は驚いたと同時に、五条さんが先生と呼ばれている理由にも納得した。
虎杖さん、釘崎さん、伏黒さん。
3人は、五条さんの注意にしっかり耳を傾けて話を聞いている。
「なぁ、お前ってなんの術式なんだ??」
「アンタ、いきなり初対面の女の子にお前って…。
だから、モテねーんだよ。」
グッと距離を詰めて、興味津々といった目で虎杖さんが私に話しかけてきた。
そんな、虎杖さんの頭をグッと手で掴み上げ、釘崎さんは怖い顔で虎杖さんをなじった。
「そ、そうなのか!わりー、Aだったよな?」
乱暴な扱いをおくびにも出さず虎杖さんは丁寧にも両手を合わし、私に謝罪した。
虎杖さんの名前を呼び返すことができず申し訳なさを抱きつつ、私は必死に頷いた。
「ははっ、なんだ。良いやつじゃんか。」
「優しい子で良かったわねー。」
虎杖さんは、無邪気に笑った。
そして、怖い顔をしていた伏黒さんも鼻で笑っていて、仲良くできそう、と思った私は少し安心した。
「うん。みんな仲良くできそうだね。
ところで、Aちゃんの術式なんだけどさ、まだ未知でなんとも言えないんだよね。
もちろんこの事はAちゃんも全然理解できてないっぽいし、まあ徐々にね、全貌が明らかになっていけばそれでいっかなー、っていう感じ。」
「えーっ!!!なんだよそれ!すげぇじゃんA!!」
今日はいろんな情報が入ってきてすごく混乱する。
ジュツシキ?とか、なんかすごく褒められてるのとか、よくわからないけど虎杖さんの反応を見ると悪い気はしない。
「よろしくな!A!」
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ゆうき(プロフ) - 時さん» すごく嬉しいです。ありがとうございます。時さんも更新頑張ってください。いつでもコメント欄いらっしゃってくださいね。 (2021年8月6日 11時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
時(プロフ) - コメント失礼します!最初で一気に惹かれました!続きを楽しみにしています!無理せず更新頑張ってくださいね! (2021年8月6日 11時) (レス) id: 65803b71a1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ラリマさん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。優しいお言葉感謝します。ラリマさんも体調にはくれぐれもお気をつけくださいね。作品の方にもお邪魔させていただきます(p_-) (2021年8月6日 0時) (レス) id: 67d009fa41 (このIDを非表示/違反報告)
ラリマ(プロフ) - コメント失礼します! 続きがすごく楽しみです!これからも体調に気をつけて更新頑張ってください!!! (2021年8月6日 0時) (レス) id: 3c461fe813 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうき | 作成日時:2021年8月3日 22時