表明2 ページ8
「こら悟。この子は物じゃないよ。」
凄まじい勢いで走ってきたはずの五条に息が切れた様子はない。落ち着き、呼吸を整え、2人を認める。
「Aちゃん、君の彼氏が迎えにきたよ。」
!!!!?
夏油の言葉に、Aは頭が真っ白になり、全身の血液が顔に集中していくような思いがした。それがまた恥ずかしく、全身の熱が繰り返される。
五条さんが彼氏って…。
ニヤニヤしながら顔を覗き込む夏油が、明らかに揶揄する気持ちであることがひしひしと伝わり、Aはその姿が憎くてたまらなかった。
「分かってんなら軽々しく触るなよ。」
そう言いながら、手印を結ぶ五条。
その姿、気配にAは違和感を覚えた。
…殺気……。
何この2人。下の名前で呼んで…。そういえば知り合いなの…?
私何か五条さんに悪いことを…。
「これは彼女が望んだというのに。」
「は?」
五条の視線がAへ向いた。
その視線は怒りと疑惑が含まれ、その青く澄んだ瞳はサングラス越しでも強烈な力を放っている。
「そうだね?A。」
そ、う、だけど…。
違う、違うよ五条さん。あなたの敵になりたいんじゃないよ。
Aは恐る恐る頷いた。
「A…。」
…っ。
その言葉は憂いを帯びた切ない声だった。
五条さんは私を必要としてくれてたんだ。
けど…あの時、この人に会ったことを黙っていたのは私だ。
何も違わない。私が求めたから夏油さんは現れた。
私には夏油傑が必要なんだ。
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ゆうき(プロフ) - びびでばびでぶー (3月8日 22時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ここまでスクロールしてくれたあなたはこの小説のファンということでよろしいでしょうか (3月7日 21時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - はちゃめちゃにイチャイチャしてるの書きたい、ストーリー展開させていくのきちゅい (3月7日 21時) (レス) @page37 id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - コメントほちぃ… (3月3日 23時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうき | 作成日時:2023年12月15日 18時