私たちの呪術廻戦【五条悟】2

俗界 ページ4

「やられたな。」


凄まじい勢いで駆けた五条に追い付いた家入は空になったベッドを見てそう言った。五条は返事もせず黙ったまま、部屋の中へ入る。




この残穢…。



五条はまだ温もりの残る布団に手を触れた。Aの香りもまだ含んでいる。



「硝子。」

「はいはい。」



何かを察した家入はポケットからスマホを取り出し耳は当てた。それを確認するや否や、五条はそれ以上何言わず、Aが出て行ったであろう窓から身を乗り出し、姿を消した。









「家入です。緊急連絡、医務室より監視対象AAが夏油傑により略取されました。現在、五条悟が追跡中です。」

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