個々 ページ29
「A、今日はどんな1日だった?いいことあった?」
五条がよく口にしていた言葉。
釘崎と買い物したことや、真希に稽古中褒められたこと、パンダの体をもふもふさせてもらったこと、家入にジュースを買ってもらったこと。
そんなことを思い出して、その質問にはいつも笑顔で頷いた。
それがよほど嬉しいのか、その後五条もまた笑顔になって、五条の今日の仕事ぶりを話すまでがいつもの流れだった。
一方で五条があからさまに自分に関心を持ってくれていることがAにとってはこの上なく心地が良く、そんな五条が時折見せる疲弊の滲む顔は、その度にAの心を荒立てた。
こんだけ毎日見てたら分かってきちゃうな。
気を抜いた瞬間の真顔
語尾がちょっと長くなって吐息混じり
話にオチがなくなる
今日の任務、大変だったのかな。
なんか上司に嫌なことでも言われたのかな。
「A?考え事?」
話し込む五条の顔を見つめていると、不思議そうな顔をして目元の布をずらした。
なんでも見えると言うその目はたくさんの光を反射しすぎて何も映らない。
「A?」
もう一度名前を呼ぶ五条にハッとしたAは首を横に振った。
「疲れてるのかな?しんどい?横になる?」
出会ってからずっと労って私を気にしてくれるみんなの先生。
五条さんの辛いことは全部私が肩代わりしてあげたいなぁ。
106人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうき(プロフ) - びびでばびでぶー (3月8日 22時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ここまでスクロールしてくれたあなたはこの小説のファンということでよろしいでしょうか (3月7日 21時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - はちゃめちゃにイチャイチャしてるの書きたい、ストーリー展開させていくのきちゅい (3月7日 21時) (レス) @page37 id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - コメントほちぃ… (3月3日 23時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうき | 作成日時:2023年12月15日 18時