不遜4 ページ13
五条さん、どうしてるかな…。
Aは自分で敷いた布団の中、その小さな体を丸めた。
指先を口元にやって、祈るようにして彼に想いを馳せた。
怒ってるかな。怒ってそう。怒ってる顔してたもん。そうに違いない。
最後に見た五条の顔を思い出す。
怒りか、または悲しみか。
頭の中が支配され、胸が締め付けられるように苦しくなる。
ごめんね、ごめん、五条さん、あんなに良くしてくれてたのに。逃げるような形でいなくなってしまって。
Aは布団を頭まで覆い、そのシーツを握りしめた。
コンコン
誰かが襖を叩いた。
一瞬胸が高鳴り、すぐさま布団から体を起こすがノックの主はAの想い人ではなかった。
「A?もう寝た?」
『奈々子?どうしたの?』
覚が奈々子へ呼びかけるのと同時に、Aは襖を開いた。
そこには奈々子、美々子の姿があり、その手にはぬいぐるみと枕が抱えられている。
それだけを見たAは2人の意図を察し、喜んで部屋へ招き入れた。
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ゆうき(プロフ) - びびでばびでぶー (3月8日 22時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - ここまでスクロールしてくれたあなたはこの小説のファンということでよろしいでしょうか (3月7日 21時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - はちゃめちゃにイチャイチャしてるの書きたい、ストーリー展開させていくのきちゅい (3月7日 21時) (レス) @page37 id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - コメントほちぃ… (3月3日 23時) (レス) id: de69babae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうき | 作成日時:2023年12月15日 18時