佐 藤 さ ん は 五 条 さ ん【呪術廻戦】

佐藤さんは五条さん【2】 ページ8

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「でも、君と出会ってから彼奴は変わりつつあった。相変わらずクソではあったが、以前よりはマシになった」



付き合ってた頃に家入さんから聞いた話だと、彼は私が入学したあとも女性関係が酷かったらしい。
でもそれは全て、本命の私に手が出せなかったから代替品として一緒に居ただけ。

そこには愛も無かった、と言うのは本当にカス野郎だと思うけれど、付き合ってた頃も結婚してからもそれを聞いたところで。



『私はあの人のことを嫌いにはなれませんからね』



私は、今の五条悟が好きだ。
生きているうちに誰にも捧げることがないと思っていた薬指に光る、ひとつの指輪がそれを証明している。

家入さんはふっと笑みを零すと「愛されてるな」と安心したように呟いた。



『……悟さんがですか？』

「両方だよ。悟も、君も、お互いがお互いを必要としている」

『そう、ですかね』

「あぁ。そうだろう、悟？」

「そりゃそうでしょ、僕Aが居ないと生きられないし」

『ひえっ』



何時ぞやの既視感を覚える悟さんの登場の仕方に、またかよコイツ、と彼を見上げる。



『なんで居るんですか！？』

「硝子から医務室に来いってメール来たから」

『家入さん……！？』

「夫婦は一緒にいた方が面白……違う、あー、そっちの方がお互いにいいだろ」

『完全に面白がってますね！！』




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