佐 藤 さ ん は 五 条 さ ん【呪術廻戦】

佐藤さんは五条さん【2】 ページ6

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「まあデレたらデレたで気持ち悪いだけだからな、アイツ」

『え、あの人皆の前でもデレるんですか？』

「ウザイくらいにな」



その言葉に、少しだけ驚いた。

虎杖くんに対して私の事を色々と言ってたのは虎杖くん本人から結婚前に聞いていたが、まさか2年生の方にも言っているなんて。



「今だからぶっちゃけるけどさぁ、悟、結婚するかどうか悩んでたぜ」

『……』

「自分が御三家の出って事もあるだろうけど、何より術師だからな。命の保証も無い。」



私は、ふと。
自分の右手の薬指に光る指輪と共に貰った言葉を思い出した。


“＿＿＿愛してる。一緒にいよう”


愛する人が居るというのは、生きる理由にもなるし死ねない理由にもなる。

だが時に、相手が不慮の事故等でこの世から消えてしまった場合、自分の存在価値を見いだせなければ、残された命を粗末にする結果だってある。


「ここまでいったら呪いだと思もわない？」と言って、七海さんに自慢すると笑っていた五条さんの顔を思い浮かべて、私は、微笑んだ。



『……もし、悟さんと会えなくなっても、』



その時は、



『私が後を追うだけなので』



＿＿何も後悔はありませんよ。

そう告げた私を見て、3人は多少の笑みを添えて呆れていた。




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