佐 藤 さ ん は 五 条 さ ん【呪術廻戦】

佐藤さんは五条さん【3】 ページ4

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「ていうか、Aも“五条さん”なんだけど直さなくて良いわけ？」



と言いながら私が入れた甘いココアを飲む五条さんを一瞥し、何も聞かなかったフリをしてソファから立ち上がる。



『……さ、フルーツでも切って』

「はい、逃げな〜い」

『いだだだ！！朝から、あ"っ、たま掴まないでくださいたたい！！』



結婚しても変わんねぇなほんと！！

五条さんが手を離した後、彼によってぐしゃぐしゃにされてしまった髪を手で直し、何かを待ちわびている五条さんの顔を見た。

サングラスに遮られない、
澄んだ空色の瞳。
ああ、愛しい。と、自然に思えた。



『悟、さん』

「うん」



ただ名前を呼んだだけなのに、はにかむ様に笑う五条さん。
単純な奴だなコイツと少しだけ思ったけれど、私の一言でこんなにも喜んでくれる人は、目の前のこの人しかいないだろうと思うと、大切にする他無いだろう。


死んでもついて行くと、言ったのは私だ。



そんなことを思いながら、昨夜スーパーにて購入した苺やらなんやらの果物を切るためにキッチンに立つと、五条さんがテレビを付ける。



「うわA見てよ、このアナウンサー。化粧盛り過ぎじゃない？目元濃すぎ。Aのこと見習えよ」

『身内贔屓が凄い』




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