佐 藤 さ ん は 五 条 さ ん【呪術廻戦】

佐藤さんは五条さん【3】 ページ16

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最近雑貨屋で買った衝動買いした花瓶がこんな所で役に立つなんて、と思いつつ悟さんが買ってきてくれた花をくすんだ青色の花瓶に生ける。

それをそのままダイニングテーブルに飾れば、単色だった机に言葉通りに花が咲いた。



『でも花なんてどうしたんですか？』

「んー、たまたま歩いてたら店員に呼ばれて中に入ったら良いのを見つけて買っただけ」

『……地味に情報量多いですね』



ていうか不審者(のような格好をしている悟さん)を呼べる人が凄い。高専の人間でも不審者ということを除いて“五条悟”に話しかけられる人間は少ないというのに。

生けているに間に着替えてきた悟さんは、白薔薇に夢中になっている私を後ろから抱きしめ、前のめりに体重をかけてくる。
悟さんギブギブ、とお腹の前に回る彼の手を軽く叩くと、がんばれ、と一言だけ。



『いやいやいや身長190cmを私が支えられるわけないですよねギブですギブ』

「そう言えば、白薔薇の9本ある意味分かる？」

『聞けよ！あと知らないです！』


「＿＿“永遠に一緒にいたい”」



囁くような声に、私の動きが止まる。
五条さんは私から離れると、自分と向かい合わせてもう一度抱きしめてきた。



「そういうことだから、よろしく」

『……そういうことなら、仕方ないですね』



さっき体重かけてきたこともチャラにしてあげます、と悟さんを抱き締め返した。




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