佐 藤 さ ん は 五 条 さ ん【呪術廻戦】

佐藤さんは五条さん【2】 ページ15

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「ただいま」



目隠しを外しながら帰宅した五条に、キッチンにて夕飯の支度をしていたAが振り返り、ガスを止めてから『あ、おかえりなさい』と彼に近寄る。

汚したくないから、と言って彼女が家事の時に着用しているエプロンは、結婚してから五条がプレゼントしたもの。
黒をベースに青のボタンがついた大人っぽいデザインは、言わずもがな自分を意識させている。


分かりやすい、独占欲だ。



『……なんか花でも持ってます？』

「あ、分かる？」



背中に隠していた花束をAの前に出すと、彼女は驚いたように目を開いて、五条の顔を見た。



『ど、どうしたんですかこれ』

「世界一愛してるAに、僕からのプレゼント。泣く？泣いちゃう？」

『前半のやつ要らないですし泣かないです』



と言いつつ、恐る恐る花束を手に取る。

＿＿9本の白薔薇で作られた花束を抱えたAは『まさか悟さんが花を買ってくるなんて』と内心驚きつつも、自分に買ってきてくれたことが嬉しくて、静かに微笑みを浮かべた。



『これリビングに飾ってもいいですか？』

「Aの好きなようにしていいよ」

『ありがとうございます』




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