佐 藤 さ ん は 五 条 さ ん【呪術廻戦】

佐藤さんは五条さん【1】 ページ2

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皆さん存じ上げているかもしれないが、あの五条悟と結婚した。結婚した、と言っても立派な式を上げるわけでも無い。
身内だけで集まって「娘をよろしく」なんて親から言われる訳でもない。残念ながら私の親は亡くなっている。

しかし流石に五条さんの家には伝えた方が良いのでは無いのか、と思ったが本人がそれを頑なに拒んだのでそれに関してはもう何も言わない事にした。



『五条さん、朝ですよ』

「……何時？」

『6時半です』

「……そう」

『そうですね。………っていやいや、なにまた寝ようとしてるんですか？』



ベッドの中に戻っていく五条さんの体を布団の上から軽く叩くと、彼は小さく唸った後申し訳程度に開いている目を私に向ける。

それから何を思ったのか五条さんを叩いていた手を引いて私ごと布団の中へ引きずり込んだ。

抵抗する間もなく彼の腕の中に収まった私を、五条さんは子供のようにぎゅうと抱きしめてくる。
こんな子供がいたらたまったもんじゃないが。



『仕事に遅刻しますよ』

「いいじゃん別に」

『私も遅刻するコースなんで駄目です』

「怒られたら庇ってあげる」

『そういう事じゃ無いのですが？』




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