◇交流戦◇ ページ38
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聞いてきた割には興味の無さそうな五条さんに、少しだけイラつきが溜まる。それをバレないように心の中で抑え込んだが、そろそろ動きたくなってきた。
放たれた数分の呪霊を祓ってないから、早く行きたいんだけども。
そう言う意味を込めて五条さんを見上げると、彼は笑っていた。
『交流戦、しなくていいんですか』
「交流ならしてるからいい」
『……』
いや駄目だろ。
どう考えても駄目だろ。
せめて相手は私じゃなくて同い年の先輩をだったら良かったものを。
『私には私の仕事があるので、そこを退いて頂きませんか?』
「別にお前が祓わなくたって他の奴らがやるでしょ。勝手にやらせとけばいいじゃん」
『そういう訳にもいきませんよ。迷惑をかけることになりますし』
「良くね?かけても」
完全に他人事の五条さんを見て、私の何かがキレた。
その途端「遠慮なく一発ぶん殴ってやれ。」と言う先輩の言葉が脳裏を過ぎって、私は鎌を持ち直す。
『退いてください、五条さん』
「はぁ、だから、」
『__っ、退いてください!』
五条さんの鳩尾を狙って右ストレートを決めれば、殴られるとは思っていなかったのか五条さんの体は簡単によろけて私の視界から消えた。
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すおりん - はい、もう……好きです 更新頑張ってください!応援してます (2020年4月3日 9時) (レス) id: 84d164d6bd (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - 新作待ってました!nakiさんが書く先生かっこよすぎて推せます!大好きです! (2020年3月28日 14時) (レス) id: 200233cfbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2020年3月28日 8時