検索窓
今日:9 hit、昨日:7 hit、合計:747,258 hit

悪魔【26】 ページ27






いい歳こいて泣くなんて恥ずかしい。
泣き終わって少し赤くなってしまっているだろう目を触ってから、誰にも聞こえないため息をついた。


仕事を放ってきたから戻らなきゃ行けないけど、五条さんが残ってたらどうしよう。

でも、硝子さんももうすぐ帰ってきそうなのに、硝子さんへ仕事が終わらせてないなんて迷惑をかけしまう。


人への迷惑か、自分の気持ちか。どちらかを優先しろと言われて、私が選べる立場では無い事は重々承知していた。



『(……戻ろ)』



立ち上がって白衣についた汚れを払って、私は大丈夫だ、と胸に手を当てながら言い聞かせる。こんなことをした所で、実際五条さんに会ってしまえば平常心を保っていられないのに。

こうでもしなければ、前に進めないなんて。


はぁ、ともう一度、最後のつもりでため息を着くと、私から死角になっている所から「ひえっ」と驚いたような声が聞こえる。

誰か知らないけれど驚かせてしまったので、すぐ謝ろうと顔を出すとそこに立って居たのは、補助監督の伊地知さんだった。



「って、西園さん……!?」

『伊地知さん。どうしてここに?』

「さ、先程五条さんを任務に送り届けまして、その際に“西園を探しといて”と言われたので……」

『……お疲れ様です』





悪魔【27】→←悪魔【25】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (451 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
686人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すおりん - はい、もう……好きです  更新頑張ってください!応援してます (2020年4月3日 9時) (レス) id: 84d164d6bd (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - 新作待ってました!nakiさんが書く先生かっこよすぎて推せます!大好きです! (2020年3月28日 14時) (レス) id: 200233cfbd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:-naki- | 作成日時:2020年3月28日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。