悪魔【19】 ページ20
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仕事終わり、医務室前出待機していた五条さんに連れてこられたのは以前とは違う飲み屋で、少し敷居の高そうな所だった。
アルコールの飲めない五条さんと、お酒が強くない私が頼んだコーラとジンジャーエールを前のように乾杯させてから、一口飲む。
飲み物を頼むついでにご飯も頼んだので、暫く店員さんはやって来ないだろう。
「西園、オマエって好きな奴居んの?」
『ブフッ』
「うわ汚」
誰のせいだと思ってんだ。
口周りに飛び散ってしまったジンジャーエールを何も言わずに拭き取って、五条さんの発言が夢であれと願うが「で、どうなの?」という彼の言葉に現実だと察した。
好きな奴、って言われても。
私の家系は五条さんほどでは無いけれど、そこそこ呪術にうるさい。
高校時代に、気が早すぎる親からお見合い相手として紹介されたのは全員呪術関連の人達だった。
『……好きな人は、居ません。今も今までも』
いつ死ぬか分からない人と、
よく結婚させようと思ったよね。
「君の事を好いてる奴が目の前に居るのに悲しいこと言うよね」
『……本気なんですか?』
「本気だよ」
目隠しを外して、持ってきていたサングラスに付け替えた五条さんの瞳に見つめられる。
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すおりん - はい、もう……好きです 更新頑張ってください!応援してます (2020年4月3日 9時) (レス) id: 84d164d6bd (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - 新作待ってました!nakiさんが書く先生かっこよすぎて推せます!大好きです! (2020年3月28日 14時) (レス) id: 200233cfbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:-naki- | 作成日時:2020年3月28日 8時