五話 ページ7
「まず 自分の「最大限」を知る。
それがヒーローの素地を形成する合理的手段。」
「なんだこれ!!すげー面白そう！」
「………面白そう…か
ヒーローになる為の三年間
そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい？
よし、トータル成績最下位の者は
見込みなしと判断し除籍処分としよう」
……目が本気じゃん
毎回、最下位を除籍処分してたらいつか全員除籍になるよ
「生徒の如何は先生の自由
ようこそ、これが雄英高校ヒーロー科だ」
「入学初日ですよ!?
いや、初日じゃなくても…理不尽すぎる!!」
「自然災害や大事故、身勝手な
いつどこから来るかわからない厄災
日本は理不尽にまみれている
そういう理不尽を覆していくのがヒーロー
放課後マックで談笑したかったならお生憎
これから三年間、雄英は全力で君たちに
苦難を与え続ける。
プルスウルトラさ
全力で乗り越えてこい」
＊＊＊
「夏原、次お前だぞ
さっさと準備しろ」
「私誰かと一緒にするの嫌なんで最後に一人でするんで適当に飛ばしといてくださーい
どうせ最後一人余るでしょ？」
＊＊＊
なんやかんやで終わったけど……
「ちなみに除籍はウソな」
なんなんだよこいつ
あの目絶対嘘じゃなかっただろうが
「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
あの緑が指に個性、集中させてボール投げてなかったら除籍させてたよ絶対
私、術式一度も使ってないから結果はまあまあだったね
なんかムカつくなあ
向こうは個性使ってるとはいえヒーロー志望に負けるなんて
まあいいや今日は
だって、私はヒーロー目指して入ってるわけじゃないんだから
………譲らないと…
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作者名：K-dream | 作成日時：2022年5月2日 22時
