☆ ページ6
「椿ー。私帰るよー？」
一応酔っ払ってる椿にこえをかける
高「え、Aちゃんもう帰っちゃうの？？」
「残業で疲れてるんで。お先失礼します。」
ジ「えーーーー…寂しいジャーン！！！！」
「慎太郎でも呼んでください。」
高「慎太郎…？あっ！Aちゃん同じ会社か！いいね！慎太郎呼ぼうよ！」
いきなり一目惚れだなんて言われてこの場で同じ人と飲んで食ってなんて平常心が保てない…
慎太郎の名前を生贄に部屋から出る
酔っ払いの思考回路が単純でよかった
フラッ…
久々に飲んだビールと煙草が相まって足元がふらついた
喫煙所での細い腕が私の腕を掴む
樹「大丈夫？帰っちゃうの？」
「はい。お先に失礼します。」
…
樹「送ってく。」
「大丈夫です。」
樹「送ってk「大丈夫です。」」
そんな食い気味で…なんて拗ねた顔をした田中さん
そんな表情がなんか面白くて…
「フフッ」
久々に私の口から笑いが漏れた
樹「Aちゃん今笑った？」
「え？笑いました？」
樹「笑顔もかわいいね。 じゃあ行こっか。」
「いや、ちょっと…」
人の話も聞きもせず高地さん？へAちゃん送って帰るー！と大きい声で宣言している
ぐいぐいと引かれる私の腕
もげるんじゃないか…
「あの、、、」
樹「ん？？なに？？連絡先教えてくれる気になった？？？」
「いや、そうじゃなくて腕痛いです。」
樹「あ、、ごめんごめん。こっちにするね。」
私の腕を持つ手が私の手へと下りてきた
家どっち？とさらっと聞くもんだから
こっちです…なんて素直に答えてしまう
樹「うん、やっぱり素直だね。」
久々に男の人と手を繋いでる
細いけどゴツゴツして元カレよりは小さい手
心地よく思うのはビールのせいにしておこう
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作者名：myu | 作成日時：2022年11月21日 2時
