「…恋の始め方」 (ページ48)

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☆ ページ48

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朝起きると樹の顔が頭のすぐ上にあった

口をあんぐり開けてスースー眠っている

寝顔はおブス

するりと樹の腕から抜けるとベランダへと出る

シュッとタバコへ火をつける

昨日たくさん雪が降ったのかあたり一面白く染まっていた
今日も寒いな

半分ほど吸い終わった頃樹がベランダへと出てきた

樹「おはよ」
　「おはよ」
樹「寝れた？」
　「うん、すぐ寝たよ」

本当は樹が寝るまで起きていた
なんだか、樹の寝顔を見ていたかった

樹「雪めっちゃ降ったな！」
　「真っ白だね」
樹「今日、でっかいチキン買って1日遅れのクリスマスパーティーしよ！」
　「でっかいチキンね笑」
樹「あと、うまそうなケーキと！」
　「はいはい笑」

子供のようにはしゃぐ樹

あ！そうだ！と言ってタバコの火を消して部屋の中へ戻っていく樹

ドタドタと部屋を走る音が聞こえる

戻ってきた樹の手元には小さな紙袋

樹「クリプレ！」
　「え？私に？」
樹「A以外いないじゃん笑」
　「ありがとう」

受け取り部屋の中へ入る

　「あけていい？」
樹「うん！あけて！」

綺麗に結ばれたリボンを解きあけると中には細めのネックレスが入っていた

　「綺麗…ほんとにもらっていいの？」
樹「Aに似合うと思って！かして！つけるから」

ネックレスを受け取ると私の後ろに周り髪をかき分けられる

樹「できた」

首元に光るネックレス

キラキラと輝く

　「樹、ありがとう大切にするね」
樹「うん、大切にして」

なんだか特別な女の子になった気分