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12月半ば
クリスマスも近くなり街はキラキラと輝きました
あの日からほとんど毎日のように誰かが家を訪ねてくる
ほとんどは樹と大我だけど
そのおかげか、北斗の事を再びパンドラの箱へ押し戻せてきた
樹「なぁA〜」
「ん?なに?」
樹「クリスマスなんか予定あんの?」
「特にはないけど」
樹「じゃあ俺と過ごしてくれる?」
「うん、いいよ」
やったと小さくガッツポーズ
相変わらず子供のようでワンコのようで
友達以上恋人未満の関係だ
変わったことといえばちゃん呼びから呼び捨てへ変わったことと
樹「A、寝よう〜」
「うん」
同じ布団で寝るようになったこと
ただ2人で寄り添って寝るだけ
ただそれだけなのにとても心地よかった
「樹、クリスマスなんか決めてるの?」
樹の背中へ話しかけるとくるっとこっちへ顔を向けた
樹「ヒ・ミ・ツ♡」
「きも」
樹「なんでそんなこと言うの!!」
全身で樹が抱きついてくる
「ごめんって笑 重いから離して!」
樹「やだ!きもいを訂正するまで離しません!」
「訂正するから!」
樹「じゅったんカッコいいまで言って!」
「はいはい!じゅったんかっこいいから離して!」
するんと力を抜いて離れる樹
樹「クリスマスめちゃめちゃかっこいいじゅったん見せてやるから楽しみにしとけ!」
乱雑に私の頭を撫でると気が済んだのかまた私に背を向けて布団を被る
なんだ、めちゃめちゃかっこいいじゅったんって
ワードセンスどうなってるんだ
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作者名:myu | 作成日時:2022年11月21日 2時