「…恋の始め方」 (ページ39)

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☆ ページ39

「…な、にすんの」
樹「キス？」

頭をかしげて答える樹

　「そんな易々とキスしないで」
樹「俺いるのに誰と電話してたの？誰の声聞いて泣いてるの？」
　「それは、、」
樹「昨日の元カレでしょ？」
　「…なんでわかるの」
樹「Aちゃんの弱点だから」

樹「そいつと俺重ねてもいいよ。それでAちゃんが楽になるなら」

気づいてた…？
昨日ここに呼び寄せてから今まで樹を北斗に重ね合わせていたこと

樹「俺、Aちゃんの隣にいられるならなんだっていい」
　「樹、ごめん」
樹「大我さん寝てるし、とりあえず部屋入ろ？」

手を引かれて部屋へ入る
大我は飲みすぎたのか机に突っ伏して寝ている

樹「大我さんに飲ませすぎちゃったみたい」
　「大我、そんなに強くないからね」

大我の肩を揺らし起こしてみる

　「大我。大我起きて。」
京「んーーー。もうこのまま寝る」
　「家帰りなよ。送ってくから」
京「…わかった」

むくりと起き上がる大我

京「樹、おんぶしてって〜」
樹「えーーまじっすか？」
京「A嫁にやるからさぁ〜」
樹「お安い御用です」

軽く契約してんじゃないよ

　「じゃあ、行こっか」

樹に大我をおんぶしてもらって大我の家まで歩く

樹「さっきのこと本当にそう思ってるから」

短く吐き捨てるように言うとよいしょっと大我を抱え直し歩き続ける