【呪術廻戦】いつか【結界師】 (ページ5)

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０日目―3― ページ5

五条さんからのお誘いは、とても嬉しかった。

私も良守も、技術面ではお姉ちゃんに劣る。

だから、私だけでも結界が上手くなれば、良守がお姉ちゃんを守るだろうし、私もお姉ちゃんに私のとりこぼした妖を滅して貰わなくて済む。

だけど、「はい」というのが怖かった。

―――ううん。言えないんだ。

もし、私の知らない間に烏森に妖が入り込み、生徒やお姉ちゃんに危害を加えてしまったら？
私は間に合うのだろうか。

良守は来年は中学2年。
私は高校1年。
お姉ちゃんは高校2年。

みんな離れてしまう。

私がもし、呪術高専に進学したとすると、お姉ちゃんを守れるのは良守だけ。
でも、高等部と中等部では校舎が違うため、なかなか会えない。

――――でも―――……。

もし、お姉ちゃんを救える確率が上がるのならば、私はそれにかけたいとも思った。

だから―――………。

「………持ち帰って検討します。祖母や母、姉や同業者ともお話しなければいけないので。」

そう言って、私は座っていたベンチを立つ。

五条「そう。なら、決まったらその連絡先に電話してねー。それ、うちの学校の番号だから。僕はその前に学長に話つけなきゃ。」

そう言って、私に連絡先の書かれた紙を持たせた。

いや、学長の判断で私をスカウトしたんじゃなくて、五条さんの独断！？

脳内でそうツッコミを入れ、私は、まだ暗い烏森の街を歩いた。