【呪術廻戦】いつか【結界師】 (ページ12)

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1日目―3― ページ12

1年生4人が揃い、これから高専に向かう……はずだった―――………。

伏黒「いますね、呪い。」

「いますね。何匹か。」

目の前にあるのは、不気味な雰囲気を醸し出している廃ビル。

この廃ビルの裏には大きな霊園がある為、ダブルパンチで呪いが発生したらしい。

後ろの2人「「嘘つきー！！六本木ですらねー！」」

ここに来た理由は、1年生4人のうち、2人はお上りさん(つまり、上京組)の為、東京観光に行こうと五条さん……いや、五条先生が言い出した。

五条先生が発表した行先は『六本木』。

普通の高校生ならば行かない場所なため、何かあるとは思ったが………まさか呪いだとは……。

虎杖「やっぱ墓とかって出やすいの？」

まず、呪いは人の負の感情が具現化したようなもの。
霊園や墓＝怖いと言う、人間の中にある方程式が呪いを生みやすい。

このことを説明する伏黒くん。

釘崎「ちょっと待って。コイツ、そんなこと知らないの？」

確かに、元々の入学者は3人だと聞いていた。
数も合わないし、何かあったのだろうか。

釘崎「飲み込んだぁ！？特級呪物をぉ？？」

話によれば、虎杖くんは普通の高校生だったが、学校に呪いが出た為、その学校に魔除けとして置かれていた特級呪物『両面宿儺(りょうめんすくな)』を飲み込んだらしい。

おばあちゃんが言っていたが、ほとんどの人は、呪いを口にしてしまえば体を乗っ取られ、受肉してしまうと。

なのに彼は難なく自我を保てている。

これが器………？

虎杖くんはまだ完全に呪力をコントロールできない為、先生に、呪具『屠坐魔(とざま)』をもらっていた。

釘崎さんは腰にベルトを巻き付け、私は下ろしていた髪を束ね、それぞれ廃ビルへ入っていった―――………。