ありがとう。 (ページ45)

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Aside

亜生くんと付き合って3ヶ月が経った。

川西さんのお誘いを断ってからいいのか悪いのか、

お仕事一緒にならなかった。

だから今日は久しぶり。

和牛さんと一緒のお仕事。

でも今までみたいにドキドキすることも無くて。

だんだん川西さんのこと諦めれてきてる。

だんだん亜生くんに気持ちが傾いてる。

自分でも何となく、気づいてる。

川西｢おはよーございます｣

『おはようございます』

川西｢久しぶりやね｣

『そうですね』

ああ、好きだったな、この笑顔。

ん？だった？

完全に過去形じゃん。

会いたい、今すぐ会いたい、亜生くんに。

好きだって、言いたい。

川西｢Aちゃん、あのさ、

亜生と付き合ってるってほんま？｣

『知ってたんですね

そうです、付き合ってます』

川西｢亜生のこと、好きなん？｣

『

好きです』

なんでそんなこと聞くんやろ。

川西｢そっか～

間に合わんかったわ｣

『え？』

川西｢俺、Aちゃんのこと好き｣

『川西さん、

遅いですよ、

遅いです、

私も、好きでした』

川西さん、遅いよ、

もう私、亜生くんのことしか考えられなくなっちゃった

川西｢その言葉聞けただけで良かったわ

亜生に、幸せにしてもらって

じゃないと俺が奪うから｣

『幸せにしてもらいますから！

川西さんには、私よりもっといい人います

私が亜生くんのとこ行ったの後悔するくらい、

川西さんも幸せになってください』

川西｢ありがとう

って泣かんといて！はは｣

『ふふ

川西さんだって、泣きそうです、ふふ』

涙を流しながら笑い合ってる私たちは

傍から見たら変な人だなって思ったけど

どうしても涙が止まらなかった

川西さんが幸せになれますように