服従させる術式〈アゼリューゼ〉

職員室にて、思考放棄 ページ8

「先生、只今戻りました」





前髪君がそう言って扉を開ける


中にいたのはなんかいかついおじさま





「夏油……！無事で何よりだ。呪霊は取り込んだのか？……と言うかなんだみんな揃って」


「あ、えっとー……。一から説明しますね」






そして前髪君が昨日のことを話した



すーちゃんの話が出たあたりからはもう皆んな顔から表情という表情が抜け落ちていた



そんなに凄かったのねすーちゃん





「はあ、つまりまとめると……お前の行くはずだった任務の一級呪霊はいなくて代わりにこいつがいたと、そして人間が好むものを好み寝床を提供してもらい話をして話の内容はすー……ああ、まあなんんだ。とりあえず、ご苦労だった」


「あ、学長が考えることを放棄した」


『そんなに衝撃的なないようかしら？』


「この中で事の重大さわかってないのお前だけだよ！！？」





今まで虚無っていた五条くんが急に声をあらげた

かるしうむ不足かしら

……びたみんだっけ？


因みに硝子ちゃんは現在進行形でタバコを吸っている

一寸手が震えているわね

寒いのかしら




「……お前」




いかついおじさまが声を発した


私に言ったのかしら




『なによ』


「宿儺と友達だとか人を襲わないと証明できるなにかはあるか？」


『物的証拠みたいなものはないけど彼の好きなものなら知ってるわ』


「！ それはなんだ？」


『人肉料理』





回りの空気が重くなった気がする


……あ




『もしかして皆人肉料理が好きで、でも宿儺と同じ感性でがっかりしてる？』


「お前一回脳みそ初期化した方がいいぞ」


『あれ？』





また怒られてしまった

この人は宿儺以来のキレ症かもしれない

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