人間らしい呪霊 ページ7
『呪霊が人間らしいのは悪いことかしら』
「え」
「は」
「お」
口をついて出た言葉に思わずハッとする
別に言うつもりはなかったのに……
「悪いって訳じゃないと思うよ。寧ろ人間に好意的な呪霊なんてこっちからしたら最高だし」
『そういうものなの？』
「うん。仕事減るし」
『減ったら給料も……』
「術師は人手不足だからね、少し減ったくらいじゃ変わんないよ」
『そうなの？ありがとう硝子ちゃん』
「え、なんでそんな仲良くなってんの？？私なんてまだ名前も呼んでもらってないんだけど」
女子(自分の性別はわからないがすーちゃん情報によりおそらく女子)同士で盛り上がっていると、前髪君が水をさしてきた
名前ってそんなに大事かしら
「一夜を共にした仲だと言うのに悲しいよ……」
「え？」
「は？？」
『あら、私の術式で街の真ん中でコサックダンスを踊らせて欲しいだなんて。まあそこまで言うなら仕方ないわね』
「待って冗談だから。いやちょま、あの、天秤しまっていただいて……」
『ふん』
出しかけた天秤を戻し、そういえば、と思ったこと
『私、そもそもあなたの名前知らないわ』
「あ、そういえばそうだったね。私は夏油傑。宜しく」
『サマーオイルゲットゥー前髪傑君ね』
「ブッフォッッ」
「さ、サマーオイルゲットゥー前髪って……！！！」
「お願いだから一回呪霊の口の中という名の落とし穴に落ちてくれない？？」
それは絶対に落ちたくないわね
今後しばらく床に注意する生活が続きそう
「はー。いやーいいな。サマーオイルゲットゥー前髪傑」
「悟？？」
「じゃ、俺も一応言っておく。俺の名前は五条悟。六眼と無下限術式の抱き合わせ」
『無下限……私とは相性が悪そうね』
「あ、ああ……そうか」
納得した様子のなつあぶらくんに首を傾げるさとちゃんに硝子ちゃん
まあ、それはもう直ぐわかるだろう
職員室、と書かれたプレートが下がっている部屋を前に、そう思った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三斗(プロフ) - 萌花さん» ありがとうございます！！ (3月1日 0時) (
レス) id: a73883e090 (このIDを非表示/違反報告)
萌花(プロフ) - もうなんかツッコミどころ満載で面白いです！！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: 216ec87551 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - やぁでぅんさん» ありがとうございます！ (2月16日 20時) (レス) id: 26a9ba1825 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ好みです！！ストーリーがガチで好みですぐ最新話まで見てしまいました！これからも更新頑張って下さい！✊ (1月29日 22時) (レス) @page10 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - さくにょさん» うわああああ！！？すいません！そしてわざわざ有難うございます……！最近スノさんとかでも多かったから気をつけてたんですけど緩んでました……。ほんっとうにありがとうございます！ (1月28日 23時) (レス) @page7 id: f9db94a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三斗 | 作成日時：2024年1月26日 20時
