勧誘 ページ4
『取り敢えず、明日帰ったら麓まで送ってくから。寝て』
「……あの、もし、もしだよ?一緒に来て欲しいって言ったら断るかい?」
そうすると呪霊は目を見開き、静止した
暫くそうしていると、何かを思ったのか、口を開いた
『私は腐っても呪霊よ。正式的に祓う立場になるつもりはないわ』
「そ、そうだよね……。なんかごめんね。変なこと言って」
『……呪詛師殺し専門ならいいわよ』
「え?」
『呪霊も話の通じない低級はうざったいからたまに殺してるし、それのついでに呪詛師殺すこともあるし、別にいいわよ』
予想外の返事に、今度はこちらが目の見開く番だった
そういえば、この森に入った時呪力がこの子からしか感じなかった
それは彼女がずっと祓い続けてきたからなのか
『後給料もいいらしいし』
あ、これ絶対後者が本音だね、うん
それ以上話はせず、結局その日はそのまま寝た
ベッドはなかったが、彼女の生得領域の地面(?)はベッドよりも寝つきが良かった
ーーーーー
朝
起きて、目を擦る
そこは森の中だった
森は森でもあの引きずられた方の……
あれ、私生得領域の中の方の森にいなかったっけ
『起きた瞬間に解除したのよ』
頭に?を浮かべる私の意図を読み取ったのか、彼女が言った
そちらを見ると、炭火で目玉焼きを焼いていた
「君、両面宿儺と戦ったことあるってことは結構昔から日本にいるんだよね?洋食派なの意外なんだけど」
『これはあなたの分よ』
驚いた
昨日は怪我してたから優しくされたのであって、今日は高専に行くまで何も食べない覚悟はできていたのに
結局、目玉焼きどこから出したのかわからない食パンを頬張ったあと、山を下った
……目玉焼き美味しかった
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三斗(プロフ) - 萌花さん» ありがとうございます!! (3月1日 0時) (レス) id: a73883e090 (このIDを非表示/違反報告)
萌花(プロフ) - もうなんかツッコミどころ満載で面白いです!! (2月29日 23時) (レス) @page13 id: 216ec87551 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - やぁでぅんさん» ありがとうございます! (2月16日 20時) (レス) id: 26a9ba1825 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ好みです!!ストーリーがガチで好みですぐ最新話まで見てしまいました!これからも更新頑張って下さい!✊ (1月29日 22時) (レス) @page10 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - さくにょさん» うわああああ!!?すいません!そしてわざわざ有難うございます……!最近スノさんとかでも多かったから気をつけてたんですけど緩んでました……。ほんっとうにありがとうございます! (1月28日 23時) (レス) @page7 id: f9db94a2a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三斗 | 作成日時:2024年1月26日 20時