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等級とすーちゃん ページ2

その後、彼女は私の体を起こしてくれて、二人でご飯を食べた



「あのさ……」


『? 何よ?』


「君、何級?」




私は気になったことを質問してみた


問うと、彼女は何を言っているのかわからない、とでも言うふうに首を傾げた




『級?なにそれ』


「あ、えっと……強さを表すもの、みたいな。一級とか二級とか」


『知らないわ。でも私は負けたことがない。すーちゃんにだって勝ったもの。殺してはないけどもね』


「すーちゃんって誰……」






負けたこともない、というのには驚いたが、すーちゃんというなんというか絶妙になんとも言えないネーミングセンスが気になってしまった






『すーちゃんは確か……何だったかしら。す、す、あ、思い出したわ。彼のフルネームはね、


両面宿儺よ』





背筋が凍った



両面宿儺……?

あの呪いの王の……?



それに勝てる、それはつまり……


冷や汗が流れる



嘘をついている可能性もある

呪いの王だぞ?どんな呪霊も勝てないから王なんだ


でもこの言葉が本当なのだとしたら、今この目の前に座っている少女は一級なんかじゃない

紛れもない、特級、いや、それ以上


そして、到底私の手が及ぶ範囲の呪霊じゃない





『あー、殺す気はないから安心してよ。そんな冷や汗垂らしながら軽く震えなくとも』


「はは……。震えもするさ。あの呪いの王に勝てる呪霊相手なら、私なんか一瞬で殺されてしまうからね」


『呪いの王?何の話?』





……ん?






「いや、あの、両面宿儺。こっちでは呪いの王で最強って認識なんだけど……」


『あら、そうだったのね。どおりで中々時間がかかったわけね』


「知らなかったのか……」

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三斗(プロフ) - 萌花さん» ありがとうございます!! (3月1日 0時) (レス) id: a73883e090 (このIDを非表示/違反報告)
萌花(プロフ) - もうなんかツッコミどころ満載で面白いです!! (2月29日 23時) (レス) @page13 id: 216ec87551 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - やぁでぅんさん» ありがとうございます! (2月16日 20時) (レス) id: 26a9ba1825 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ好みです!!ストーリーがガチで好みですぐ最新話まで見てしまいました!これからも更新頑張って下さい!✊ (1月29日 22時) (レス) @page10 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - さくにょさん» うわああああ!!?すいません!そしてわざわざ有難うございます……!最近スノさんとかでも多かったから気をつけてたんですけど緩んでました……。ほんっとうにありがとうございます! (1月28日 23時) (レス) @page7 id: f9db94a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三斗 | 作成日時:2024年1月26日 20時

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