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森の中にて ページ1

なんの変哲もない一日



授業を受けて、親友と言い合いをして、呪霊を祓って、寝る


それだけ、それだけだった筈だ




『あーあ、傷だらけね。まあ、将来有望といってもまだ16歳だものね』




なんだ、なんなんだこの呪霊は



私が出した呪霊を後ろに従わせながら私を冷たい目で見下ろす人の形をした呪霊



今日の任務はこの目の前にいる呪霊の討伐だった


等級は一級


倒せない相手ではないが、それでも気を抜いたりはしなかった


それなのに……




『ボロボロね。もう帰って良いわよ。人を殺す趣味はないから。人肉なんて昔少しかじらせてもらったけど録なもんじゃないのよ。普通に日本の牛肉の方が美味いわ』


「は、ははっ……。よく喋るんだね。それに君、本当に呪霊かい?」


『ええ、呪霊よ。紛うことなきね』


「なら、何故私を殺さない?」


『あなたの死体があったって邪魔なだけよ。それとも何かしら。剥製にして飾ってほしい要望でもあるの?』


「いやそうじゃないけど……」




どうも調子が狂う


本人……というか呪霊は人間じゃないというけれどどう考えても人間にしか見えない

服も着てるし……




『良いから早く帰りなさいよ。私これから牛肉食べるの。昨日買った高いやつ。あ、貴方の前で見せつけて食べてやるって言うのも良いわね。そうね、そうしましょう』





そういうと、襟をつかんで引きずられ始める

……序でに私さばかれたりする?




ーーーーー




『うん、美味しい』



暫く引きずられ、襟を離されたときにはそこはずいぶんと深い山の中だった


ほんとにこの呪霊なに


普通に米食べてるし牛肉食ってるし……


あ、良いにおい




『あなた本当にずたぼろね。それよりさっきより怪我が増えてないかしら?自傷趣味であるの?』


「君がさっきまで引きずってたからかな。山の中を引きずり回されたお陰で全身がいたいよ」


『…………お肉いる?』


「一寸申し訳なさそうにお肉差し出されると食べたくなくなるね。けど食べる」




そういうと箸でつまんであった肉を口に突っ込まれた

……うっま


てかそういうの気にしないのか




『ところで何でさっきからねっころがっているの?』


「引きずられたからだよ。全身が痛くて立ち直せない」


『……お米いる?』


「…………いる」

等級とすーちゃん→



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三斗(プロフ) - 萌花さん» ありがとうございます!! (3月1日 0時) (レス) id: a73883e090 (このIDを非表示/違反報告)
萌花(プロフ) - もうなんかツッコミどころ満載で面白いです!! (2月29日 23時) (レス) @page13 id: 216ec87551 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - やぁでぅんさん» ありがとうございます! (2月16日 20時) (レス) id: 26a9ba1825 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - めっちゃ好みです!!ストーリーがガチで好みですぐ最新話まで見てしまいました!これからも更新頑張って下さい!✊ (1月29日 22時) (レス) @page10 id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - さくにょさん» うわああああ!!?すいません!そしてわざわざ有難うございます……!最近スノさんとかでも多かったから気をつけてたんですけど緩んでました……。ほんっとうにありがとうございます! (1月28日 23時) (レス) @page7 id: f9db94a2a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三斗 | 作成日時:2024年1月26日 20時

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