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101話 ページ1

ツナが学校を休み始めて4日目だ。学校側には風邪と伝えてある。

沢田家に帰ればツナはいない。ツナはいつも夜の9時過ぎ頃に帰ってきて、ご飯を食べて風呂に入って寝る。

日を増す事に増えてゆく痛々しい傷を、俺はただただ見ていることしか出来ない。ただ、幸いなことか増えてゆく傷はどれもかすり傷程度で、俺が見る限りでは深い傷はないようだ。


それでも、傷が増えていくのはいただけない。

ツナ達のいない学校は、いつもと変わらずがやがやと騒がしい。3人くらい抜けていても相も変わらず日々は進んでゆくのだ。笹川や黒川などからツナの事を聞かれることもあったが、「風邪で寝込んでいる」とだけ伝える。一体何をしているのか。それは俺も知りたい。
(因みにディーノさんは毎日屋上で雲雀さんと闘っているようだ。邪魔をしてはいけないと、あれからは行っていない)


学校が終わり、玄関を開くとそこにはフゥ太とランボ、イーピンが靴を履いていた。

「あ!」
「夏目さん!」

フゥ太とイーピンが俺を見つけ声をあげた。

「3人とも、どこへ行くんだ?」
「えっとね〜、ランボさんね〜、コイツらを探検に連れてってやるんだもんね〜!」

俺が尋ねればランボが偉そうに胸を張りながら言った。この発言にもれなくフゥ太とイーピンの反論が入る。

「あ、そうだ。夏目も一緒に行かない?」
「そうだそうだ、夏目も一緒に連れてってやらないことも無いんだもんね!」
「ランボ!夏目さんに、失礼!」

俺はフゥ太の誘いに少し考えてから答えた。

「ああ、じゃあ俺も一緒に行ってもいいかな。鞄を置いてくるから少し待っててくれ」
「うん、わかった!」

顔を明るくして言うフゥ太の頭をそっと撫で、奈々さんに挨拶をしてから急ぎ足で鞄をツナの部屋に置きに行った。

フゥ太、もう本当に大丈夫そうだな。
骸の時は随分と怖い思いや怪我をしていたけれど今のフゥ太にその面影はない。

「おまたせ」
「もう、遅いんだもんね!!ランボさん待ちくたびれたぁ〜飴玉よこせぇ〜」
「はいはい。フゥ太とイーピンもな」

子供ら3人に飴玉を与えると、皆同じく顔を綻ばせる。

「奈々さん、行ってきます」
「行ってらっしゃい。あんまり遅くならないようにするのよ?」
「はい。暗くなる前には帰ります」

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ほのほの(プロフ) - 続きの予定はありますか? とても面白かったです!待ってます (2021年11月30日 20時) (レス) @page1 id: 77ad4e9a6c (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ - 早くにゃんこ先生と会って欲しい…頑張って… (2021年7月30日 10時) (レス) id: eb0c729885 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 続きが楽しみです!これから原作沿いで、どのような展開にしていくのか! (2020年3月17日 6時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2019年2月4日 18時

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