49話 ページ49
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夏目と獄寺
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「……」
「あの…何か…?」
「……」
「ぅ……」
こちらを鋭い目で観察してくる銀髪の少年。
「お前…」
「な、なんだ?」
ジリジリとこちらへ歩み寄ってくる。
一歩詰められれば一歩引き、それを繰り返し、やがては壁へと追い詰められた。
「見えてるな?」
「っ、な、何が?」
まさか、妖が見えてしまう事がバレてしまったのであろうか。いや、俺はまだ日本に来てからあまり妖に追いかけられたりなんてしていない。…1回だけ、絡まれたことはあるけれど……。
「UMA、UMP、幽霊、妖怪、物怪。そんな不確定な要素を、お前は見えてるんだろ」
「…そんな非科学的なもの、あるわけないじゃ「いや、UMAはいる!!ユーレイもヨーカイもだ!!」っえ?」
「俺は信じている!なぜならば…!」
ペラペラと雑誌らしきものをめくり始めた。
「これを見ろ!!」
そこに書かれていたのは
「ビックフットの、足、あと?」
「そうだ!他にもネス湖のネッシーやモケーレムベンベ、ケサランパサラン、マンドレイク、それにツチノコ!!!!」
「えっ」
「俺はそういうヤツらがいることを信じている!…最近10代目の所にやってきたお前がどんなやつか探るために監視をしていた」
「か、監視!?」
「そりゃもう四六時中だ。それでわかった。お前は人ならざるものが見えてるってな。
根拠は、行動にある。
まずは、何も無いところを凝視。
何も無い所でまるで何かと会話でもしているかのような身振り。
そして極めつけは、神社でお前が浮いていたことだ!」
「!」
まさか、あれを見ていたのか…?
そう、あれは少し散歩に出ていた時のこと。
近くの神社でも見に行こうと、並盛神社に入った時だった。
ーーー
「っ」
「人の子よ。お前、私が見えているな?」
そこにいたのは、まるで神様のような美しい妖だった。
「私はこの並盛町一帯の産土神である」
「か、神様!?」
実際、神様だった。
「見ない顔だな…。まあいい。退屈をしていた所だ、世間話にでも付き合ってくれまいか」
「世間話…?」
世間話と言っても、あの時はこういう人間が来た、あの時人間はこんなことをしていた、など余りにもくだらない話だった。それでも産土神はそれは楽しそうに話していた。人と話すのは約200年ぶりだそうだ。
なぜだか気に入られた俺は、その産土神に子供を高い高いするように、高い高いをされてしまったのだった。
「人の子よ、また世間話に付き合ってくれな」
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レイン(プロフ) - お久しぶりですね!更新再開したんですね!次も楽しみにしてます! (2016年11月12日 10時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます!!!頑張ってください! (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ?!絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね!夏目の目が六になってるのも見てみたいですね!これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです!更新毎日楽しみ待ってます! (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください!答えられる限り答えますので!あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお!なるほど!ありがとうございます!理解できました!骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね!ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね?((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです!! (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2015年12月20日 1時