43話 ページ43
「なんだったんだ…」
目を伏せながらつぶやく。すると、少年と赤ん坊がこちらに寄ってきた。
「お前が夏目貴志で間違いないな?」
「っ…?」
「コラリボーン!威嚇するなって」
「うるせー。夏目貴志、オレはディーノからお前の保護を依頼されてる。お前をとって食おうってわけじゃねーよ」
「ディーノさんから……。あ、あの!ディーノさんはどうしてますか!?」
「その話はあとだ。医療班が来たな」
「お待たせしました!!ケガ人は!?」
その後、医療班とやらが倒れているフゥ太や髪の毛の長い女性、恐らく少年と同い年くらいであろう少年達が運び出され、その後少年と赤ん坊も気を失ってしまった。
そして俺も、釣られるように意識を失った。
ーーーー
2週間後
ーーーー
「貴志!!」
「ディーノさん」
イタリアから駆けつけたディーノさんは俺を見つけるなり思いっきり抱きしめた。
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「スマン…!オレがあの時、連れ出したりしなけりゃこんなことには……」
「ディーノさんのせいじゃありません」
「ディーノさんと夏目君、会えてよかったなぁ」
「ああ。ディーノの野郎、夏目がいなくなってからどんどん窶れやがって、ロマーリオから相談されてたんだ」
「そうだったんだ…」
俺はディーノさんが来るまでの間、沢田さんの家にお世話になっていた。
あの戦いが終わったあと、当然ディーノさんに保護されていた俺は帰るところなんてなく、リボーンさんに誘われるままお世話になった。
「ママン、コイツしばらく泊めてやってくれねーか」
「ん?誰かしら……あら!あらあらあら…!」
奈々さん(ツナのお母さんらしい)は俺を見ると目を輝かせて、宛ら可愛い服を目の前にした女の子のような顔をした。
「ふふ!よろしくね」
「ご迷惑をおかけします…。すみません」
「遠慮なんていらないのよ?もう貴方は家族なんだから!」
さぁ、お風呂に入ってらっしゃい!と背中を強引に押され、久しぶりの暖かい湯船になぜだか涙が出た。
「ディーノさん。帰りの飛行機って、何時ですか?」
「ああ、その事なんだがな、貴志。
お前、日本に残らないか?」
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レイン(プロフ) - お久しぶりですね!更新再開したんですね!次も楽しみにしてます! (2016年11月12日 10時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます!!!頑張ってください! (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ?!絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね!夏目の目が六になってるのも見てみたいですね!これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです!更新毎日楽しみ待ってます! (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください!答えられる限り答えますので!あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお!なるほど!ありがとうございます!理解できました!骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね!ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね?((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです!! (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2015年12月20日 1時