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42話 ページ42

【夏目side】


「へへっ。



オレらは自分のファミリーに人体実験のモルモットにされてたんだよ」

「!!」


一体、何が起きているのだろうか。気がついたら埃っぽい床に寝ていて、気がついたら中学生と思わしき少年とスーツを着た赤ん坊が骸の仲間と話していた。


「オレらのファミリーは人でなしのレッテルを貼られ、ほかのマフィアからひっでー迫害をうけた。外に出れば銃を向けられ虫ケラみてーに殺される。

それがファミリーの大人達が推し進めていた特殊兵器開発の実験にますます拍車をかけたびょん」






「トニー!!」

冷たい床に叩きつけられる小さな子供。

「この調合でもダメだな」
「火薬の量が多すぎたのかも」
「騒ぐなお前達」

実験について話し合う大人、腕を組んで偉そうにたっている大人、煩いと銃を向けてくる大人。

「特殊兵器の開発は地に堕ちたオレ達が再び栄光を取り戻すための礎だ。開発にたずさわり死ぬことは名誉なことと思え」

仲間は次々と死んでいった。毎日が地獄だった__…

オレらはどこえ行こうとどう足掻こうと生き延びる道はなかったんだ。

でもあの人は__…


「コラ!何をする!!」

「やめろ!うわあああああっ」






たった1人で、現状をぶっ壊したんだ




大人しくて目立つタイプじゃなかった。声を聞いたのもその時が初めてだった気がする。


「クフフ。やはり取るに足らない世の中だ。全部消してしまおう___…」

この時、生まれて初めて

「一緒に来ますか?」

オレらに居場所ができた。








「それを…おめーらに壊されてたまっかよ!!」

「……でも…オレだって…仲間が傷つくのを黙って見てられない…。

だって、そこがオレの居場所だから」

「ぐっ!」

「あ!」
「医療班がついたな」

言葉につられふと見ると、3人くらいだろうか、入口にたっている。

ビュッ!

突然首輪が骸達に向かって伸びる。

「な!!?」

「早ぇおでましだな」
「い、一体誰!!?」


「復讐者。マフィア界の掟の番人で法で裁けない奴らを裁くんだ」

強引に3人を引きずって行く。そして

俺の目の前で止まった。

「えっ…」

「な、さっきの紙人形の人起きてたんだ…って、そんなんじゃなくて!!!何してるんですか!?」
「おい待て復讐者。夏目貴志は一般人だぞ」

じっとこちらを見つめる。





「____」

「っ!?え、ちょっと待ってくれ!!!」



復讐者は夏目の耳元で何かを囁き、そのまま骸達を連れ、闇へ帰っていった

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レイン(プロフ) - お久しぶりですね!更新再開したんですね!次も楽しみにしてます! (2016年11月12日 10時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます!!!頑張ってください! (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ?!絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね!夏目の目が六になってるのも見てみたいですね!これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです!更新毎日楽しみ待ってます! (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください!答えられる限り答えますので!あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお!なるほど!ありがとうございます!理解できました!骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね!ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね?((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです!! (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2015年12月20日 1時

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