40話 ページ40
「何だ今のは………？奴は何をしたんだ……」
苦渋に満ちた表情を浮かべる。
「ウォーミングアップはまだ終わらないのか？」
いけしゃあしゃあと言うツナに、骸は笑い声をあげた。
「クハハハハハハッ！ここまでとは嬉しい誤算だ。君の肉体を手に入れれば知略を張り巡らさずとも直接、ファミリーに殴り込み、マフィア間の抗争を起こせそうだ」
「マフィア間の抗争がお前の目的か」
「クフフ…まさか…。僕はそんなちっぽけな男ではありませんよ。僕はこれから世界中の要人の体をのっとるつもりです。
そして彼らを操り、この醜い俗界を純粋で美しい血の海に変える。
世界大戦…なんて、ベタすぎますかねぇ」
「……」
「だが、手始めはやはりマフィア＿＿＿…。マフィアの殲滅からだ」
「なぜマフィアにこだわる」
「恨みか」
「おっと、これ以上話すつもりは無い。君は僕の最強形態によって、僕のものになるのだから」
骸はそう言い、幻覚を作りツナへと向かわせた。
「見るがいい！！」
「……幻覚だ。こんなもので…」
「！！？」
ツナの額から血がたらりと垂れる。
「幻覚につぶてをひそませたな。油断しやがって、バカツナめ」
その隙をついて骸は上からツナへ飛びかろうと高く飛んだ。
「ツナ」
「わかってる！！」
拳の死ぬ気の炎を更に強く灯し、骸に再び殴り込んだ。
ﾄﾞｺﾞｵｵｵ
「ぐふ……」
「………」
「クフフフ、これがボンゴレ10代目。僕を倒した男か……」
骸は地面にうつ伏せている。
「殺せ」
「君たちマフィアにつかまるぐらいなら、死を選ぶ」
「…。オレにそんなことはできない……」
ニッ
「！」
「その甘さが命取りだ」
素早く後ろへ回り、ツナの両手を掴んだ。
「骸、おまえ……！」
「おっと、君の妙な技が手の炎の力で起きているのはわかっている」
「ぐッ」
「手を封じれば怖くありませんよ」
ツナの後頭部へ、強烈な頭突きを入れた。
軽い脳震盪を起こしたためか、ツナの力は抜け、それをいいことに骸からの蹴りが脇腹へと入る。
ーーーーーーーーー
ちょっとしたお遊び
ーーーーーーーーー
骸はそう言い、幻覚を作りツナへと向かわせた。
「ミル貝い！！」
「……シンプルにバターと醤油で味付けされたミル貝。香りもよく、程よい食感だ……。負けたよ、骸。これでマフィアの胃袋はおまえに掴まれたも同然だ。完敗だよ……」
「クハハハハ！」
六道骸のミル貝によるマフィアへの進撃は、まだまだ始まったばかりだ！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
え、渚のお母さんに成り代わり？しかも、混合世界？
《REBORN》最強の幻術師は僕のことですよ･･･ん？僕の髪型の何処が変なんですか!?←... 【リボーン】転生した先に待つモノ extraもっと見る
「クロスオーバー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイン(プロフ) - お久しぶりですね！更新再開したんですね！次も楽しみにしてます！ (2016年11月12日 10時) (
レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます！！！頑張ってください！ (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ？！絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね！夏目の目が六になってるのも見てみたいですね！これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです！更新毎日楽しみ待ってます！ (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください！答えられる限り答えますので！あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお！なるほど！ありがとうございます！理解できました！骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね！ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね？((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです！！ (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：氷ノ江 | 作成日時：2015年12月20日 1時
