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26話 ページ26

骸side


夏目貴志の体を乗っ取り、ソファーの影からボンゴレの前へと降り立った。


「なっ、誰!?」
「クフフ…さすがだ。憑依弾を使っていないというのに体に馴染む。妖力とはこうも便利なものとは知りませんでしたよ」
「ひょ、え、なに?」


体の感触を確かめ、ズボンのポケットから勢いよく紙人形を出した。



http://uranai.nosv.org/img/user/data/c/a/a/caa9e4bb532811b67ec203ee620ec634.png



「ひぃ!?なにこれ!!」

念じれば念じるほど紙人形は思いのままに動く。
左へ右へ、下へ上へ前へ後ろへ。


不敵な笑みを浮かべ、下手くそに鞭を振り回しているボンゴレの元へ紙人形をやる。



「わああああっ!!」


「おや?」


鞭で叩かれた衝撃により、紙人形が破れた。

「これは、想定外ですねぇ。まあいいでしょう。予備もありますし、ね」




まだ始まったばかり、ですよ?



ーーーーーー
リボーンside
ーーーーーー


ソファーの影から出てきた少年。そう、夏目貴志だ。
目には陰りが出来ていて、写真とは似ても似つかぬ表情をしている。まるで何かに取り憑かれたように。

まさか、こんな所にいたとはな…。

どうやら六道骸は夏目貴志をあやつっているらしい。どうやってそんな事ができるのかは謎だ。

だが、出来ているものは考えても仕方ない。


六道骸…否、夏目貴志は紙人形を自在に操り、ツナに攻撃を仕掛ける。


六道骸がこんな能力を持っていたとは、想像もつかなかった。


「っ?」


?なんだ、今一瞬夏目貴志の動きが…


「ぐっ、なんだこれは…」


ーーー
骸side
ーーー


「ぐっ、なんだこれは…」

頭の奥をモヤが霞む。
何かを覗き見されているような、なんとも言えぬ気持ちの悪い感覚に気を取られた時だった。

「ぐっ!」

リボーンに手刀を当てられ、夏目貴志の体は麻痺し、動かなくなった。


全く、もう少しだったというのに。
まあいいだろう。今日はほんの小手調べだ。これからこの体を使うための、予行練習に過ぎない。


そして精神を夏目の体から自分の体に戻した。


「仕方ない。まさか僕が直接手を下すことになるとはね」

ソファから立ち上がり、ボンゴレの前に降り立った。
無茶苦茶に鞭を振り回すボンゴレの横を通り抜ける。


「え?いて…」


そう呟いた瞬間、ボンゴレの体は切り傷だらけになった。


「どうか、しましたか?」

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レイン(プロフ) - お久しぶりですね!更新再開したんですね!次も楽しみにしてます! (2016年11月12日 10時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます!!!頑張ってください! (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ?!絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね!夏目の目が六になってるのも見てみたいですね!これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです!更新毎日楽しみ待ってます! (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください!答えられる限り答えますので!あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお!なるほど!ありがとうございます!理解できました!骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね!ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね?((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです!! (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2015年12月20日 1時

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