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24話 ページ24

目を見開いて驚く沢田綱吉。ああ、そんな顔をされては、こちらも楽しくて仕方がなくなってしまう。

「もしかしてここに捕まってんの!?あ、あの人はさっき森で会った黒曜生の人質なんだよ」

「ゆっくりしていってください。君とは永い付き合いになる、ボンゴレ10代目」
「え?なんで俺がボンゴレって…?」

キョトンと、まるで何が起こっているかわからないかのような顔をしている。いや、まるでもなにも、本当に何が起こっているのかわからないのだろう。

「そう。僕が本物の六道骸です」

真実を明かせば、彼は大袈裟なくらいに驚いた。

少しばかり五月蝿いが、この先の事を考えれば、耐えられる。

バタン

ボンゴレ達の入ってきた扉が静かに閉まった。



「フゥ太!」
「…」
「お、驚かすなよ」
「無事みたいね」


彼等の安堵したような表情に、思わず笑がこぼれる。


「あの後随分探したんだぞ」
「危険だから下がっていなさい」


さあ、こっちよ、と毒サソリが言う。と、同時にランキングフゥ太は腹を貫いた。

「ビアンキ!!ビアンキしっかりして!!」

ボンゴレは倒れ込んだ毒サソリに駆け寄る。

「フゥ太何やってんだよ!?って、わっ、コラフゥ太!」

すかさずボンゴレを刺そうとするランキングフゥ太。



ああ、素晴らしい茶番だ。とても愉快だ。

「おい、どーしたんだよ。そんな物騒なもんしまえよ!」
「う、ぅ…」

「マインドコントロールされてるみてーだな」
「そ、そんな!目を覚ませ!フゥ太!!」
「っ、ぅ…」

「クフフフ…」


おっといけない。思わず笑い声が漏れてしまった。

さぁ、もっと僕の手のひらで踊ってもらおうか、ボンゴレ10代目








ーーーーーー
夏目side
ーーーーーー


「来い」


有無を聞かずに強い力で腕を引っ張られる。
そして流れるような操作でベルトでベッドに縛り付けられた。


(おかしい。いつもと違う)

(なぜ笑っている)

(怖い)



(怖い)





「っ、ーーーーーーーー!!!!!!」


右目を抉り出され、声にならない悲鳴をあげる。

痛すぎて、辛すぎてもう声すらでない。
胸の当たりで突っかかって、出てこない。


「ーあ゛、ぁ」


この苦痛が、何度も何度も繰り返された。






そして、6度目を迎えた。

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レイン(プロフ) - お久しぶりですね!更新再開したんですね!次も楽しみにしてます! (2016年11月12日 10時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
.nema - 更新再開楽しみにしてます!!!頑張ってください! (2016年10月6日 20時) (レス) id: e0296d3664 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - おぉ?!絵が入っていて分かりやすいし、上手で綺麗ですね!夏目の目が六になってるのも見てみたいですね!これからの夏目とリボーンのいろんなキャラとの絡み楽しみです!更新毎日楽しみ待ってます! (2016年7月15日 23時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
氷ノ江(プロフ) - マコトさん» はい、骸の意図したことではないので、そういう事になりますね。また何かわからないことがありましたらご連絡ください!答えられる限り答えますので!あ、イラスト褒めてもらえて嬉しいです、ありがとうございます。 (2016年7月15日 22時) (レス) id: 19db80fd17 (このIDを非表示/違反報告)
マコト - おお!なるほど!ありがとうございます!理解できました!骸が乗っ取ったために夏目が骸の幼少期の頃の記憶が見えてしまったということですね!ってことは記憶の件は骸の意図したことではないという事ですかね?((イラスト、漫画風でとてもカッコよかったです!! (2016年7月15日 19時) (レス) id: f1a7d746af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷ノ江 | 作成日時:2015年12月20日 1時

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