花沢類の弟ですが、何か？ (ページ4)

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４話・さっきの子ページ4

授業も終わり、幸せなお昼の時間。

「･･･だったのに。」

俺は自分の持っている資料を見つめる。

「はぁ。」

今、俺は沢山の資料を運んでる。
何故かと言うと、授業中に寝ていた俺を見て担任が寝てたから運べと言われたからである。

「理不尽すぎ･･･。」

ってか結構これ重いし。

「っ、わっ、」

ヤバい、バランス崩した。
俺が持っている資料が落ちそうになる。

そのとき、

？「･･･っと。あの、大丈夫ですか？」

ショートカットの女の子がいた。

その女の子は今朝会った江戸川音だった。
江戸川は俺が落としそうになった資料を持ちながら俺を見つめている。

「あ、悪い。」

音「いえ、大丈夫です。えっと･･･」

「鳴。」

音「へ？」

「俺の名前、花沢鳴、だから。」

音「あっ、えと、花沢くん？は大丈夫ですか？」

江戸川はぎこちなく俺に問う。

「大丈夫。･･･ってよりも花沢、じゃなくて、鳴って呼んで。」

花沢だと兄さんと被るから嫌なんだよね。
花沢って呼ばれると兄さんまで振り向くし。

音「あ、はい。」

「それと、敬語外して。」

音「へっ、え、うん。」

江戸川はまだぎこちない感じだった。

「資料、ありがとう。」

音「ううん、そんな。大した事じゃないし。重そうだし、手伝おうか？」

「いや、大丈夫。」

俺は資料を重ね直す。

？「鳴！」

重ね直していると後ろから声がした。

「･･･栄二郎。」

西門「やっと見つけた。お昼一緒に食べようと思ったらいないからさ。」

どうやら栄二郎は俺を探していたらしい。

西門「ん？君は？あ、もしかして鳴の彼女？」

音「「違います！／違う。」」

あ、ハモっちゃった。

江戸川は時計を見ながら江戸川は慌てて言った。

音「では、私はこれで！」

走っている江戸川を見つめながら栄二郎は言った。

西門「仲良いね。」

「別に。」

俺は一言だけ言った。

その後は栄二郎に資料運びを手伝ってもらった。