花沢類の弟ですが、何か？ (ページ12)

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１２話・逃走ページ12

？「何をしてるんだ、晴、愛莉！」

今度は眼鏡をかけた人が来た。

「･･･栄二郎、あれは誰だ？」

俺はこっそり栄二郎に話しかける。

西門「あれは･･･平海斗。鳴、俺は逃げたい。」

「･･･どういう事だ？」

西門「あいつはiPadを使って個人情報まで分かっている奴だ。バレるのはやだからな。俺は先帰るぞ。」

「ちょっ、栄二郎、俺だけ残していくつもりか！？」

スタスタと栄二郎は歩いて行く。

「は、晴！愛莉！ちょっと俺、用事思い出したから、また明日！じゃ！」

愛莉「はあ！？」

晴「ちょっ」

慌ただしく早口で二人に伝え、栄二郎を追って走る。
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西門「いや～危なかったね～」

「何が危なかっただ。俺の事置いて逃げて。」

西門「悪かったって。だって兄貴に怒られるの嫌なんだもん。」

「怒られて嫌じゃない人はいないと思うよ。」

あはは～と笑う栄二郎を見ながら少し微笑む。

西門「あ、そう言えば、今日家来ないか？」

「何で急に？」

西門「ほら、さっきパーティーの話しただろ？その話のことで兄貴が帰りに寄ってもらってって言ってたんだよ。」

そんなに重要なパーティーなのか？

俺は疑問に思ったが、栄二郎の話を聞いた。

「･･･わかった。」

まあ今日は何も無かったし、いいだろう。

？「鳴くん！！」

栄二郎と話していると、後ろから女の子の声がした。
振り返って見るとそこには走って来た江戸川が居た。

「江戸川･･･何かあったのか？」

音「あの、さっきはありがとう！」

え･･･？

「･･･それを、わざわざ伝えに？」

音「うん、お礼言い忘れたから」

お礼って、大した事じゃないのに。

「別に。･･･当たり前の事、しただけだから。」

俺はそれだけ言って江戸川に背を向けた。

西門「江戸川ちゃん。(ｺｿｯ」

音「え･･･？」

西門「ああ見えても、鳴嬉しいんだよ？ちょっと照れ屋だから、素っ気ないけどね。(ｺｿｯ」

栄二郎は江戸川に何かを伝え、ウインクをした。

「おい、行くぞ。」

西門「はいはーい、じゃ、またね」

音「う、うん！」

こうして俺達は江戸川と別れた。
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「さっき何こそこそしてたんだよ」

西門「べっつにぃ〜ほら、遅れちゃう遅れちゃう！」

「お、おい！話を逸らすな！！」