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｢で？ 貴方達はこんな夜更けに一体何をしていたんですか？｣
｢強いて言うならば、雑談ですかねぇ｣
｢ならA氏、拙者の素材集めを手伝ってくれません？｣
｢構いませんよ｣
｢なら俺はAのやつを見てる｣
｢僕も二人がプレイしているのを見ていますよ｣
そうして夜は明けていき、Aとアズール、イデア、レオナという相当不思議な面子が集まってゲームに勤しんだのである。
途中でAとアズールは朝食を準備する為に抜けていったので、残された二人はバルコニー近くのソファに座って共闘していたのだ。
規則正しい生活を心掛けているリドルとヴィルがそろそろ起きる時間になったことを確認して、Aは焼き上がったパンをバスケットに詰め込み始める。
｢Aさん、サラダは作り終えましたよ。あ、それと、後少しでソーセージが焼き上がります。……それは何ですか？｣
｢これは卵焼きという母国料理です。甘いものと、出汁を使ったものと両方作ってみました｣
｢へぇ、器用さが必要な料理なんですね｣
｢普通だと思いますけれど……よければ味見をどうぞ｣
くるんっと器用に巻かれていく卵焼きを興味深そうに見つめていたアズールの口元には、焼きたてほやほやの出汁巻き卵が一切れ差し出されていた。
所謂"あーん"をされているのだと気が付いたのか、彼は一気に顔を真っ赤に染め上げて、長い睫毛を震わせながら卵焼きを凝視している。
そして羞恥と欲望が争い合った結果、欲望が勝利したアズールは思い切ってぱくりと卵焼きを口に含んだのであった。
｢――美味しいっ！｣
｢それは重畳。さて、皆様の元へと食事を運びましょ……うっ｣
｢えっ、マレウスさん！？｣
｢狡いぞA、僕にも食べさせてくれ｣
魔法で突如として姿を現したマレウスは、Aを後ろから抱きしめながら腹部にぐっと力を込めた。
驚いているアズールを他所に、彼はマイペースに己の望みを伝えて甘えてくる。
こうなった時は逆らわず、彼の望んだことを素直に行うのが後々拗ねられることが無いと学んだ為に、Aは近場に置いてあった米粉パンをその口に押し付けたのであった。
＊
リリア最推し様リクエスト、寮長達とお泊まりする御話。
絶対に喧嘩が起きると悟っていたユウ君は彼女を巻き込み、何かあった時に対処が出来るような状態を作り出しました。正解です。
カリム君とリドル先輩は和菓子が気に入ったようで、ジャミル先輩とトレイ先輩に作って欲しいと強請る日々が続いていたり。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
