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Cater side
お風呂から戻ってきたら猫ちゃんがいなくなってた……いやいや、笑えないって！
寮生がオレの部屋に入ってくることなんてないから、考えられるのは猫ちゃんが勝手に何処かへ行っちゃったってことだけだ。
｢オレ、何かしちゃったっけ……？｣
｢みぃ｣
｢って、猫ちゃん！｣
良かった、いた、戻ってきてくれた。
猫っていう生き物が気紛れで、色々な物に興味を持ってはすぐに失ってしまうってことは知ってるけど、何故か猫ちゃんに飽きられるのが心底嫌だって思ったんだ。
くっそ、思ってたよりもオレは女々しいのかな……。
悶々と考えてたその時、猫ちゃんに尻尾でぺしんっと頬を叩かれた。
叩かれたっていっても全く痛くないし、寧ろふわふわの毛並みが気持ち良かったんだけどね。
そのままベッドに移動して、敷布団を小さく柔らかい手でぽふぽふとしてるのは、まるで"変なことを考えていないで早く寝ろ"って言われてるみたいだ。
｢そうだね、今日は早く寝よっかな。猫ちゃんも一緒に寝ようね｣
｢に"ー……｣
｢え、嫌！？ えええ、お願い猫ちゃん！｣
何だか渋ってた猫ちゃんだったけど、頼み倒したら大人しくベッドで寝る体勢をとってくれた。
そんな猫ちゃんを潰さないように気を付けながら抱き締めて、触り心地の良い毛並みと生きている証のあたたかさに頬を緩ませる。
｢おやすみ、猫ちゃん｣
＊＊＊
翌日、オレは昨夜感じていた猫ちゃんのあたたかさが無くなったことに気が付いて飛び起きた。
落ちてくる前髪を鬱陶しく感じて掻き上げつつ、部屋の中を見渡してみれば、椅子に誰かが座っているのを発見する。
あれって……エ。
｢A、ちゃん……？｣
｢はい、AAです。おはようございます、そして昨日はお世話になりました、ケイトさん｣
｢待って待って！？ どういうこと！？｣
｢簡単に纏めますと――｣
猫の姿になってた経緯を聞いたオレは納得した。
それと同時に、大好きなAちゃんに情けない姿や甘える姿を見せてしまったことを思い出してしまい、顔も体も真っ赤にさせてしまう。
Aちゃんのことを見ることが出来なくて、オレは掌で顔を覆い隠しながら、その場にしゃがみ込んだ。
＊
さくら様リクエスト、猫になった彼女をケイト先輩が拾う御話。
本当はキャスパリーグの力を発揮してもらおうと思ったのですが、予想よりも話が長くなったので断念しました。
プロットなしで直書きしてるせいです、ごめんなさい……。
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神桜佳音(プロフ) - ゆるりさん» わざわざありがとうございます！更新楽しみにお待ちしておりますね！ (2020年6月13日 12時) (
レス) id: 8032f2476b (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 咲桜さん» こちらこそ素敵なリクエストありがとうございました！ (2020年6月2日 22時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
咲桜(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました！和歌のチョイスも素敵でした！ (2020年6月2日 21時) (レス) id: cb464004df (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 神桜佳音さん» そっちもありましたね！ 何となく思い浮かんだ歌を書いてたので……くっ、そっちでもよかったのに……！！ 後で出させて頂きます！ (2020年6月1日 23時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
神桜佳音(プロフ) - こんばんは！いつも楽しく読ませていただいております！最新の更新の話で百人一首が出ておりましたが、君がためで、監督生君は春のに続けたのでしょう？おしからざりし命さえもあったのでは…？と思ってコメントしてしまいました！更新応援しております！ (2020年6月1日 22時) (レス) id: 06bd6db604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月18日 1時
