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｢うわっ、凄い冷気……！ そんな保温性が低い装備で気温マイナス十度の世界へ飛び込むなんて正気を疑いますぞ！？｣
｢ふふ、僕は北の深海育ちですから。冷凍庫内の寒さは心地好いくらいなんです｣
｢それはジェイド氏だけでは？ 現にA氏、唇真っ青にさせながら軽く震えてるでござるよ！？｣
そりゃそうだろう。
元々体温が高いわけではないのに冷凍庫の中に無理矢理突っ込まれ、更には上着を剥ぎ取られているのだからAとしては堪ったものではない。
普段は桃の様な柔らかいピンク色の唇も、今や真紫と言っても過言ではない程に変色していた。
ヒートテックの様なシャツを着ているものの、そんな柔い装備ではマイナス十度には耐えられないに決まっているのだから。
｢あわわっ、A氏！ だっだだっ大丈夫ですかな！？｣
｢基本的に気候に文句を言うことはないのですけれど、これは流石に堪えます。ジェイドさんに悪気がないところが更に困るんですよねぇ……もしこれが、悪意や害意によって起こされたのなら思う存分殴り飛ばし、蹴り捨て、首でも絞めてやるのですけれど｣
｢ひょえ……流石A氏、因果応報ってやつですな。じゃなくて！！ このままじゃ拙いよね？｣
｢純粋に寒いです｣
Aは魔法の迷彩ジャケットを持っていない為、移動する場合は半袖の体操服のみで外に出ないとならないのだ。
忘れないで欲しいのが、今は二月だということである。
移動は勿論の如く対戦も出来るし、寒さ如きで狙撃を失敗することなど有り得ないのだが、超人じみた彼女であっても寒いものは寒い。
Aが二の腕を摩り、何とか体を温めようとしているのを見たイデアは思い切った行動に出た。
サイズも大きく、絶対に彼女では丈が余ると知っていながらも、自分の体操服の上着を羽織らせたのである。
Aは温かさを得られ、イデアは必然的にAの萌え袖と彼シャツを見ることが出来るのだ。
｢ぶっ、ぶかぶかなのは分かってるけど……！ 震えてるの見てられないし、女の子なんだから体は冷やさない方が良いだろうし！よよっ、良かったら僕のを着ていてって！！｣
｢なれど、貴方が冷えてしまうのではないでしょうか｣
｢大丈夫だよ。だって僕は此処にいるし……サムさんからブランケットとか貸してもらえるから。ね？｣
｢む……成程、ではありがたく｣
ぶかぶかな上着に腕を通し、前のチャックを最大まで上げても肩はずり落ちてきてしまうが、Aとしては彼の優しさが嬉しかった。
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ゆるり(プロフ) - ゆゆ。さん» 黒執事好きですよ！！ ハムレットが出てくるんですか……！？ 漫画の購入が途中で止まっていまして……笑 近々揃えてちゃんと読んでみます！ でも！ 黒執事は凄く好きです！！！ (2020年8月20日 1時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ。(プロフ) - 凄く面白いです！(前の作品にコメごめんなさい…)ハムレットって黒執事にも出てきますよね…！もしかして作者様黒執事好きだったりしますか…？私的にはハムレット出てきて嬉しかったです（笑） (2020年8月19日 16時) (レス) id: ead64206de (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - マツリカさん» こちらこそリクエストありがとうございました！私もクルーウェル先生大好きなので書いていて楽しかったです！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - クルーウェル先生のお話ありがとうございました！！一生の宝物にしますうううつ！！！！ (2020年5月22日 6時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - えむさん» こちらこそありがとうございました！ 勿論、リクエストは受け付けております〜！私でよければまたどうぞ！ (2020年5月21日 16時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年5月3日 19時
