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｢『
｢オレくんがAちゃんになった！？｣
｢姿形を私にしただけなんですけれど……っと、的確に私を狙ってきてますよねぇ、レオナさん｣
尖った岩が五つ、A目掛けて高速で放たれたのを、彼女はくるっと回転しながら岩を足場にして軽やかに避ける。
先程まで彼女が立っていた場所には巨大なクレーターができあがっていた。
｢けど、分身はオレ本人と似た能力しか持ってない。Aちゃんみたいな身体能力は真似出来ないんだけど……うっわ、危ないな〜！！｣
｢くっ！｣
｢でしょうね、予想の範囲内です。ということで、ケイトさんと私は身体能力を共有致しましょうか――『
多分ではあるが、これでケイトの身体能力がAとほぼ同等に変化した。
ケイトが分身を操作する際に、レオナに近寄ることと攻撃は全て避けることを指示しておけば分身が消される心配もなくなったのである。
ケイトが分身を操る間、リドルはAではなくケイトに飛ばされてくる魔法を相殺することに専念することとなった。
分身を作ったままにしておくのも大変だが、今までにない動きを指示しなければならない為に彼の負担は倍へと膨れ上がるだろう。
それに加えて、レオナの攻撃を避けるなど毛頭無理なのだ。
｢いっつもAちゃんに頼ってばっかだからね〜、こんな時くらいは先輩に頼ってよ｣
｢……では頼みます。行きますよ｣
AとAの姿をした分身が一気に駆け出し、凄まじい速度でレオナへと距離を詰めていく。
飛んできた魔法を跳躍で躱し、地面に突き刺さった凹凸のある岩を駆け上がりながら"先に"分身が彼へと突っ込んで行った。
｢邪を祓え、禍を滅せ。その身に宿す七つの罪源、
Aが痣丸の鯉口を切り、分身の後方で構えたその時が、先程の短時間で決めたケイトが分身を消す合図。
岩が突き刺さるその瞬間に分身が姿を消したことによって、ほんの一瞬だけではあるもののレオナに隙が生じた。
彼女はその隙が生まれるのを待っていたのだから、勿論その隙を見逃すわけもない。
｢――っ、失せなさい｣
ラギーとジャックの横を駆け抜け、Aは痣丸で巨大なライオンの身体を斬り捨てたのであった。
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みっきーうっきー - とても、面白い作品ですね。更新停止とかやめてくださいね！応援しているので、頑張って下さい！諦めないで下さい！ \`∀´/ (2020年4月14日 22時) (
レス) id: fbdfd6ec63 (このIDを非表示/違反報告)
＊＊(プロフ) - 本編への組み込み方はもちろんのこと、描写のひとつひとつが美しくて読んでいてとっても楽しいです…！素敵な主人公ちゃんと出会わせてくれてありがとうございます。これからも楽しみにしています！ (2020年4月13日 13時) (レス) id: dd9fb51a76 (このIDを非表示/違反報告)
マツリカ(プロフ) - たまらないほどに読み進めてます！！こういう主人公ちゃん大好きです！！！続きを楽しみに何度も読み返してます。応援してます！頑張ってください！ (2020年4月12日 22時) (レス) id: 88d493ffab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年4月12日 18時
